ビル・ハークルロード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/27 14:39 UTC 版)
ビル・ハークルロード | |
---|---|
別名 | ズート・ホーン・ロロ |
生誕 | |
職業 |
|
担当楽器 | |
活動期間 | 1968年 - 2001年 |
共同作業者 |
|
公式サイト | https://www.zoothornrollo.com/ |
ビル・ハークルロード(Bill Harkleroad、1949年1月6日 - )は、アメリカ合衆国のロック・ミュージシャン。キャプテン・ビーフハートことドン・ヴァン・ヴリートが率いたキャプテン・ビーフハート・アンド・ザ・マジック・バンドのギタリストだった。
略歴
ハークルロードは1949年1月6日、カリフォルニア州ロングビーチで生まれ、ホーソーンで育った。1962年、13歳の時にドラムスを叩き始め、やがてギターを弾くようになった。1964年、ブルースを演奏するBC・アンド・ザ・ケイヴマンというバンドに加入[1]。メンバーには、後にキャプテン・ビーフハート・アンド・ヒズ・マジック・バンドの初期メンバーになったP. G. ブレイクリー(ドラムス)と、キャプテン・ビーフハート・アンド・ヒズ・マジック・バンドでハークルロードの同僚になったマーク・ボストン(ベース・ギター)がいた[1]。
1968年、オリジナル・ギタリストのアレックス・セント・クレアの後任として、キャプテン・ビーフハート・アンド・ヒズ・マジック・バンドに加入[2]。ヴァン・ヴリートの方針[注釈 1]に従って、ヴァン・ヴリートが彼につけたズート・ホーン・ロロ(Zoot Horn Rollo)のステージ名[3]で活動した。
1974年にキャプテン・ビーフハート・アンド・ザ・マジック・バンド[注釈 2]を脱退[4]。同時に脱退したボストンらとマラードを結成して、ジェスロ・タルの支援[注釈 3]を受けて制作したデビュー・アルバムMallard(1975年)発表[5]。
2000年、アント‐ビーことビリー・ジェイムスと共著で自伝"Lunar Notes: Zoot Horn Rollo's Captain Beefheart Experience"を上梓。ヘンリー・カイザーが序文を寄せた。
2001年、ソロ・アルバムWe Saw A Bozo Under The Sea[6]を発表。
ディスコグラフィ
ビル・ハークルロード
- We Saw A Bozo Under The Sea[6](2001年)
キャプテン・ビーフハート・アンド・ザ・マジック・バンド
オリジナル・アルバム
- トラウト・マスク・レプリカ Trout Mask Replica[注釈 4](1969年)
- リック・マイ・デカルズ・オフ、ベイビー Lick My Decals Off, Baby(1970年)
- ザ・スポットライト・キッド The Spotlight Kid[注釈 5](1972年)
- クリア・スポット Clear Spot(1973年)
- アンコンディショナリー・ギャランティード Unconditionally Guaranteed(1974年)
編集アルバム
- グロウ・フィンズ:レアリティーズ 1965–1982 Grow Fins: Rarities 1965–1982[注釈 4](1999年)
- ザ・ダスト・ブロウズ・フォワード(アン・アンソロジー) The Dust Blows Forward (An Anthology)(1999年)
- サン・ズーム・スパーク:1970・トゥ・1972 Sun Zoom Spark: 1970 To 1972(2014年)
マラード
著書
- Harkleroad, Bill; James, Billy (2000). Lunar Notes: Zoot Horn Rollo's Captain Beefheart Experience. London: Gonzo Multimedia Publishing. ISBN 978-1-908728-34-0
- ズート・ホーン・ロロ(ビル・ハークルロード); ビリー・ジェイムス (1999). ルナー・ノーツ/キャプテン・ビーフハート. 小山景子(訳). 水声社. ISBN 978-4891764050
脚注
注釈
- ^ メンバー全員に自分がつけた奇妙なステージ名を名乗らせた。
- ^ 1970年発表の『リック・マイ・デカルズ・オフ、ベイビー』から、バンド名はキャプテン・ビーフハート・アンド・ザ・マジック・バンドになった。
- ^ ギタリストのマーティン・バーの家に滞在して、イアン・アンダーソンの経済的援助を受けて、アンダーソンが所有するモービル・スタジオで、ドラマーのバリモア・バーロウをゲストに迎えて、アルバムを制作した。
- ^ a b キャプテン・ビーフハート・アンド・ヒズ・マジック・バンド名義。
- ^ キャプテン・ビーフハート名義。実質はキャプテン・ビーフハート・アンド・ザ・マジック・バンド名義である。
出典
- ^ a b Harkleroad & James (2000), p. 17.
- ^ Harkleroad & James (2000), pp. 17–18.
- ^ Harkleroad & James (2000), p. 24.
- ^ Harkleroad & James (2000), pp. 105–106.
- ^ Harkleroad & James (2000), pp. 107–109.
- ^ a b “Discogs”. 2022年12月17日閲覧。
- ^ “Discogs”. 2022年12月17日閲覧。
参考文献
- Harkleroad, Bill; James, Billy (2000). Lunar Notes: Zoot Horn Rollo's Captain Beefheart Experience. London: Gonzo Multimedia Publishing. ISBN 978-1-908728-34-0
関連項目
- ビル・ハークルロードのページへのリンク