ビデオ・ゲーム・グラフィティとは? わかりやすく解説

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ビデオ・ゲーム・グラフィティ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/22 21:35 UTC 版)

ビデオ・ゲーム・グラフィティ』(VIDEO GAME GRAFFITI)は、ビクター音楽産業(現:JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)から発売された、ナムコゲームミュージックアルバム、またはそのシリーズの総称。

主に1980年代から1990年代初頭にかけて発売されたナムコのアーケードゲーム作品の楽曲の原曲・アレンジ曲を収録したオムニバスアルバムとなっているが、この時期にかけて発売されたゲームタイトルの中には本アルバムに収録されず、別メーカーのレーベルから発売されたアルバムに収録されたものも多い。

ここでは、同社から発売された『ナムコット・ゲーム・ア・ラ・モード』『ナムコット ゲーム ア・ラ・モード』(NAMCOT GAME A LA MODE)シリーズについても説明する。

ビデオ・ゲーム・グラフィティ

『ビデオ・ゲーム・グラフィティ』
ナムコスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ゲームミュージック
レーベル ビクター音楽産業
ナムコ アルバム 年表
ザ・リターン・オブ・ビデオ・ゲーム・ミュージック
1985年
ビデオ・ゲーム・グラフィティ
(1986年)
ナムコット・ゲーム・ア・ラ・モード
(1986年)
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1986年3月21日発売。内容は全編アレンジバージョンで構成されており、サウンドトラックとしての要素はほとんどない。

収録内容

A面 NAMCO FRESH GAMES

各タイトルごとに、オリジナル曲が数秒流れたあと、アレンジ曲が収録されている。

  1. モトス[注釈 1]
  2. スカイキッド
  3. バラデューク
  4. スターラスター
  5. 源平討魔伝

B面 PAC-MAN'S "WONDER DRIVE"

パックマンや仲間たちによるミニドラマと、アレンジ曲が交互に収録されている。アレンジ曲は全てボーカル入り。

  1. かっとびラリーX!(『ニューラリーX』のロック風アレンジ。歌:円快注)
  2. ちょっとマッピー男の子(『マッピー』のおニャン子風アレンジ。歌:ツベルクリン)
  3. 恋のディグダグ(『ディグダグ』のアイドルソング風アレンジ。歌:まさごろ
  4. 目蒲線の女―リブルとラブルのお話―(『リブルラブル』の演歌風アレンジ。歌:日吉ミミ

声の出演

ビデオ・ゲーム・グラフィティVol.2以降

『ビデオ・ゲーム・グラフィティVol.2』
ナムコサウンドトラック
リリース
ジャンル ゲームミュージック
レーベル ビクター音楽産業
ナムコ アルバム 年表
ナムコ・ゲーム・ミュージックVOL.2
(1987年)
ビデオ・ゲーム・グラフィティVol.2
(1987年)
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前作にはオリジナル曲がほとんど収録されていなかったが、今作ではゲーム3作のオリジナルバージョンと、別ゲームのアレンジバージョン3曲を収録。

以後、同シリーズはオリジナル曲とアレンジ曲が数タイトルずつ収録され、サウンドトラックとしての役割も担う構成になった。

シリーズの収録内容

ナムコット・ゲーム・ア・ラ・モード

『ナムコット・ゲーム・ア・ラ・モード』
ナムコサウンドトラック
リリース
ジャンル ゲームミュージック
レーベル ビクター音楽産業
ナムコ アルバム 年表
ビデオ・ゲーム・グラフィティ
(1986年)
ナムコット・ゲーム・ア・ラ・モード
(1986年)
ナムコ・ゲーム・ミュージックVOL.1
(1987年)
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1986年9月21日に発売された、ナムコット(ナムコの家庭用ゲーム機用ソフトのレーベル)のゲームミュージックを収録した作品。厳密には、ファミリーコンピュータ用ソフトのみ対象となっている。

1988年8月21日には第2弾もリリースされた。こちらは収録曲のアレンジ版とボーカルアレンジ版が同時収録されている。

第1弾、第2弾いずれも各トラック、ゲームプレイ中の効果音を含めたメドレー形式で1トラックずつの収録。

シリーズの収録内容

ナムコット・ゲーム・ア・ラ・モード

  1. ワルキューレの冒険
  2. マッピー
  3. ワープマン
  4. スペース ファンタジー(ギャラクシアンVSギャラガ スターラスター)
  5. ゼビウス
  6. バベルの塔
  7. バトルシティー
  8. ヒットゲームスクランブル(パックマン/ディグダグ/スカイキッド)
  9. リブルラブル[注釈 6]

ナムコット・ゲーム・ア・ラ・モード II

  1. ファミリースタジアム
  2. ファミリージョッキー
  3. ファミリーサーキット
  4. ナムコクラシック
  5. ファミリーボクシング
  6. ファミリーテニス
  7. ファミリースタジアム(アレンジバージョン)
  8. 恋のダーク・ホース(『ファミリージョッキー』アレンジ 歌:飯田久彦[注釈 7]、競馬実況:高橋卓士[注釈 8]
  9. ファミリーサーキット(アレンジバージョン)
  10. ダンシング・ブービー(『ナムコクラシック』アレンジ 歌:金沢明子
  11. ファミリーボクシング(アレンジバージョン)
  12. アドバンテージ・ラブ(『ファミリーテニス』アレンジ 歌:貴家堂子

関連タイトル

ナムコ・ベスト・ヒット・パレード!(1989年11月21日発売)
『ビデオ・ゲーム・グラフィティ』シリーズの第1弾から6弾目までと『ナムコット・ゲーム・ア・ラ・モードII』に収録されたボーカルアレンジ曲を収録したベストアルバム。
追加収録曲として、新曲「素敵なオーダイン」とファミコン用ゲーム『ラサール石井のチャイルズクエスト』のイメージソング「レベルUP!ときめいて」「花のチャイクエ音頭」(歌唱:チャイルズ)が収録されている。
ナムコ・ゲームサウンド・エクスプレス
1989年以降にリリースされたナムコのアーケードゲームをメインとしたゲームミュージックのサウンドトラックシリーズ。
ゲームの稼働開始から間もない時期のリリースを趣旨としており、アルバム1枚につき1タイトルの収録。

備考

  • アレンジ曲の多くは、米光亮が手がけている(『ビデオ・ゲーム・グラフィティVol.5、6、8、9』は除く)。
  • 『ビデオ ゲーム グラフィティ』1作目にはvol.1等の表記は無く、volが付くのはvol.2以降である。また、vol.1から一貫して表紙には英語表記でnamco VIDEO GAME GRAFFITIと記載されているが、vol.6までは背表紙部分のカタカナ記載にはナムコの表記が無く「ビデオ ゲーム グラフィティvol.」と表記されていた。vol.7 - 10は「ナムコ ビデオ ゲーム グラフィティvol.」と表記されている。なお、『ナムコット ゲーム ア・ラ・モード』の1作目にもvol.I等の表記は無く、volが付いたのはvol.IIのみである。
  • 2004年末、『ビデオ・ゲーム・グラフィティ』『ナムコット・ゲーム・ア・ラ・モード』『ナムコ・ゲームサウンド・エクスプレス』の全タイトルをまとめた、39枚組ボックスCD『ナムコ・ミュージック・ワンダー・ボックス』2005年3月23日に発売されると発表された[1]。様々な特典付きで限定2,000セット(完全予約生産)、定価76,500円での発売が予定され、予約も受け付けられていたが、2005年2月21日に権利上の問題から、発売中止がアナウンスされた。

脚注

注釈

  1. ^ 途中のオルガンのソロは、難波弘之が弾いている。
  2. ^ ミニドラマ内で、ナムコ提供のラジオ番組「ラジオはアメリカン」の宣伝をしている。
  3. ^ 一部を除き、1タイトルにつき数曲ずつ抜粋して1トラックに収録。
  4. ^ タイトルは『ベスト10』だが、オリジナル曲・アレンジ曲とも10位が2タイトルずつランクインしたため、11曲ずつの収録となった。
  5. ^ 演奏時間が3分以上の曲のみ。
  6. ^ ファミリーコンピュータへは移植されていないタイトルのため、「仮想移植バージョン」が収録されている。
  7. ^ 当時ビクター音楽産業の制作部部長であり、『ビデオ・ゲーム・グラフィティ』のディレクターでもあった。
  8. ^ 曲中、飯田のことを「うちのルイジアナ部長」と称している。なお、飯田はかつて歌手で、「ルイジアナ・ママ」のカバーのヒットで知られる。

出典



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