ヒット率_(コンピュータ)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ヒット率_(コンピュータ)の意味・解説 

ヒット率 (コンピュータ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/14 16:38 UTC 版)

CPUが必要とするデータがキャッシュメモリにない場合、メインメモリにアクセスする。このとき、必要なデータがキャッシュメモリにある確率をヒット率あるいはアクセス確率という[1]。キャッシュメモリにない確率はNFP(Not Found Probability)と呼ばれ、これはヒット率の余事象であるので「1-ヒット率」で求めることができる[1]。キャッシュメモリがある場合、CPUからメインメモリのアクセス時間を計算するにはヒット率あるいはNFPが必要となる。このとき、キャッシュメモリがある場合のアクセス時間を実効アクセス時間と呼ぶ[1]

キャッシュのヒット率

データを読み込みに行った場合に、求めるデータがキャッシュ (コンピュータシステム)上に存在する確率や割合。反対に、ヒットしない場合(キャッシュ上には存在しないが、その先の本来の記憶装置(キャッシュ対象の記憶装置)上には存在した確率や割合)は、NFP(Not Found Probability) で表現される。

キャッシュの典型例はCPU主記憶装置の間のキャッシュメモリだが、それ以外にもデータベース管理システムオペレーティングシステムなどの各種のソフトウェアのキャッシュ、各種の補助記憶装置などの内蔵キャッシュ、各種のキャッシュサーバなども含まれる。

平均アクセス時間の計算式

キャッシュのヒット率は、システムの平均アクセス時間を計算するときに利用される。キャッシュが1層であるとき、システム全体の平均アクセス時間は、次の計算式で求められる。

キャッシュのアクセス時間 x ヒット率 + キャッシュ対象の記憶装置のアクセス時間 x (1 - ヒット率)

NFPが分かっている場合、 ( 1 - ヒット率 ) はNFPで代用できる。キャッシュが複数の階層構造を持つ場合は、計算はより複雑なものとなる。

参考文献

  1. ^ a b c 鈴木衛(2011)「コンピュータシステムの基礎」SCC、第5版、143ページ。

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヒット率_(コンピュータ)」の関連用語

ヒット率_(コンピュータ)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヒット率_(コンピュータ)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヒット率 (コンピュータ) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS