パフィオペディルム・リーミアヌムとは? わかりやすく解説

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パフィオペディルム・リーミアヌム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/27 23:52 UTC 版)

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パフィオペディルム・リーミアヌム
パフィオペディルム・リーミアヌム
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 単子葉類 Monocots
: キジカクシ目 Asparagales
: ラン科 Orchidaceae
亜科 : アツモリソウ亜科 Cypripedioideae
: パフィオペディルム属 Paphiopedilum
: パフィオペディルム・リーミアヌム P. liemianum
学名
Phaphiopedilum liemianum (Fowlie) K. Krasawa

パフィオペディルム・リーミアヌム Phaphiopedilum liemianumパフィオペディルム属ラン科植物。小型の花を1つの花茎に連続して付ける。

特徴

小型の地生ラン[1]は線状舌形で長さ10-20cm。表は緑色と淡黄緑色の斑紋が入り、裏面には濃い紫色の細かな点が横縞模様を作る。葉の縁は波状になる。葉の数は5-7枚程度[2]

花は不定期に出て、花茎は斜めに立ち上がり、高さ15-25cmになる。多数の花を付けるが、開花は1つずつ咲くために開花期は長期にわたる。花が咲くと花茎が角度を変えて伸び、その先端に花を付けるので、花茎の花の着いていた部分がジグザグになる[3]。背萼片は広卵形で緑色、縁にそって幅広く白くなっており、また基部は褐色を帯びる。側萼片は水平に出て広線形、先端近くで1回転捩れる。色は帯黄色の地に紫褐色の斑点が横縞模様を作るように入る。縁は波打ち、白い毛を生じる。唇弁は下側が丸く膨らみ、桃紫色に濃い桃紫の細かな斑点が全体に出る。

種名の由来は発見者である K. W. Liem にちなむ。

分布

スマトラに産する。

類似種

同属のヴィクトリアーレギナ P. victoria-regina は本種の基本亜種とされたことがある。その際の本種の学名はP. victoria-regina ssp. liemianum である。

また本種とほぼ同じ形態ながら紫の色素(アントシアニン)を含まず、花全体が黄緑色のものがある。本種の変種として var. primulinum とすることもあるが、独立種として扱い(プリムリヌム P. primulinum P. Tayl.)とすることも多い。形態的にはほぼ同じだが花はより小さくその径は6.5-7cm程度。

利用

洋ランとして栽培される。

出典

  1. ^ 以下、主として園芸植物大図鑑(1994),p.2894
  2. ^ 唐澤監修(1996),p.451
  3. ^ 唐澤監修(1996),p.451

参考文献

  • 唐澤耕司監修、『蘭 山渓カラー図鑑』(1996)、山と渓谷社
  • 『園芸植物大事典 2』、(1994)、小学館



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