バラ色カンパニーとは? わかりやすく解説

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バラ色カンパニー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/28 19:21 UTC 版)

バラ色カンパニー
ジャンル 4コマ漫画コメディ
漫画
作者 新田朋子
出版社 芳文社
掲載誌 まんがタイム
まんがタイムファミリー
レーベル まんがタイムコミックス
発表号 1995年6月号 -
巻数 全5巻
その他 終了号不明
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

バラ色カンパニー』(バラいろカンパニー)は、新田朋子による漫画作品。芳文社の『まんがタイム』『まんがタイムファミリー』誌上において1995年(平成7年)から連載された。新入社員の美人は社長の息子という秘密を知った課のメンバーと主人公たちの奮闘記。

登場人物

海が中心となって、物語は進む。社長の息子ながらOLとして働く彼女(彼)は、実家から離れて一人暮らししている。

主人公

沢田 海(さわだ うみ)
本作の主人公。本名は花園 海(はなぞの かい)。いわゆる男の娘で、性同一性障害の自覚があるらしい。
性別適合手術は済ませていないが、女性としての生活がしたいという理由から、OLとして働くべく、父の会社・花園商事に就職した。
外見は美女にしか見えないが、露出狂であるがために本来の性別が明らかになることがあるほか、一緒にいる同僚(特に由紀)に注意されることが多い。また、歴代お守り役である中野陸男、加藤美樹は(海のいう)イケメンの部類に入るので、さりげなくアプローチしたことがある。足のサイズは26.5 で、男性としても大きめ。
以上の事情から、会社では姓を変えて名前も訓読みにしている。
当然だがパスポートでは氏名は本名で、性別は「男」となっているため、ハワイ香港に行くことができた。
力持ちで引越しの手伝いができる。また、スポーツをしているので、ボウリングのスコアが高い。
高校時代は野球部に入っていて、坊主頭だった。凄腕で後輩からも尊敬されるが、その頃も女性化の片鱗を見せていた。中学時代は柔道部に入っていた。父曰く「寝技ばかりやりおって」と呆れており、海も二度と柔道はやりたくないという。
5歳の七五三の際、「人形買って」とせがみ、幼稚園では女の子の同級生と人形で遊んでいた。
不倫をする人は大嫌いで、不倫問題を海が片付けたことがあった。また、軽薄な男も嫌いで、退散させたこともある。
健康ランドの女湯で男であることが露見したが、由紀が「この子はニューハーフですから」と説得したことで逮捕を免れた。

同じ部署の人々

海の秘密を知っている運命共同体。他部署の社員曰く「比較的暇な部署である」とのこと。

課長(かちょう)
海の上司。問題児の海に手を焼いている。社長から「君に預けておく、海の事は内密に」と言われる。
他の同僚と同じように「海ちゃん」と呼ぶ。
由紀(ゆき)
海の同僚の中では、付き合うことが多い黒髪ショートの女性。
結婚を催促する両親に「彼氏がいる」と偽装するため、一度だけ男の姿の海を父に会わせたことがある。
リエ
海の同僚の中では、由紀の次に付き合うことが多い黒髪ロングの女性。
夫がいることが判明。ママさんバレーのチームに所属しており、一度リエの代打として海が出場したことがあり、その実績から海に何度も応援を頼む。
連載中に子供が生まれ2児の母となっている。男女の双子を生んだが、報告の際に双子と告げずに性別を「両方」と答えたため混乱をもたらした。
高宮(たかみや)
海の同僚の男性。眼鏡をかけている。実家が定食屋で、父が入院中は彼と海、由紀の3人で店を手伝っていた。
妹とは就職後、同居している。
岡田(おかだ)
海の同僚の男性。眼鏡をかけていない。
高宮に比べて、海に対して一歩引いた目線で見ている。

海の親族

同じく海の秘密を知っている。

海の父(うみのちち)
海の勤務する会社の社長。坂本夏美のファンで、海と一緒にディナーショーに参加したことがある。
海が「男の娘」であることを絶対に認めたくないため、海の所属する部署に秘密を守らせている。
犬に噛まれたことが有り、犬は「男の娘」と同様に好きではない。
花園 律子(はなぞの りつこ)
海の母。夫と違い、海の「性同一性障害」を早くから理解している。
「海ちゃん」と呼び、少なくとも幼稚園時代から海が「オネエ」であることに順応していた。
海の縁談相手に男を紹介しようとして、夫と大喧嘩になった。
花園 時子(はなぞの ときこ)
海の父方の祖母で、田舎に住んでいて、海はたまに家に遊びに行く(由紀も同伴したことがある)。
一応は海の「性同一性障害」を理解している。
中野 陸男(なかの りくお)
海の従弟。海の父の会社に就職する条件として、社長から「海の監視」を任せられる。
海に振り回される苦労人。
2巻以降、移籍か転職かは不明であるが、加藤の登場と共に「お守り役」の出番がなくなった。
海三郎(うみさぶろう)
海の先祖で、武士だった。海とは「オネエ」趣味で意気投合。

その他

海の見た目は美女にしか見えないので、素性を知らない人からの求愛が後を絶たない。

南部 金四郎(なんぶ きんしろう)
アメリカで成功して起業した実業家。見た目は大男。海に一目ぼれする。
サングラス男たちの部下を使って、海に気に入られようとしている。海は気付いているが、彼になびかない。
泉(いずみ)
海の会社ではモテる女子の派遣社員。
「女子」ではモテるが、海にはかなわない。そのため、海に嫉妬するが、次第に海に惹かれていく。
海の素性を知らないまま、金四郎や若社長たちを遠ざけようとしている。
加藤 美樹(かとう みき)
高校時代からの海の友達で、海と同じく野球部員であった。海と一緒にサッカー部との掛け持ちもしていた。
海の秘密を知るため、海の上司である課長から、陸男に次いでお守りを丸投げされる。
上司の若社長率いるスケッチサークルに所属。
若社長
加藤の上司。加藤を介して何度も海にアプローチしようとする。眼鏡をかけている伊達男。
海の秘密が露見すると由紀たちと加藤の立場が危ないので、由紀は女装した加藤を使って、海を遠ざけようとするが失敗に終わっている。
ユージ
海がコインランドリーで出会ったロックバンドのボーカリストを務める男性。
海に惚れるが、「私男なのでごめんなさい」と振られる。
リエの夫
結婚式で海や由紀などと出会う。
「海ちゃんかわいいね」と言うと、妻に「あの子に手を出すとあなたが不幸になるよ」と言われる。その後、海の正体を知る。
リエのテニスコーチ
リエの伝手で由紀と海が仮入会して知り合う。
海に惚れてしまい、海が男であることを知るが「見なかったことにして」なおもアプローチする。
吉田(よしだ)
海と加藤と同じ高校時代の野球部仲間。保育士になっていた。彼の教え子から海が惚れられる。
太郎(たろう)
リエの弟で、大学受験に2度も失敗して落ち込んでいた。
由紀と海が激励に来宅し、海に励まされて立ち直った。
海の正体は承知の上であり、大学の文化祭に海と由紀を招待。
メイクアップの先生
律子が化粧の指導を受けている先生。海も律子に付いてあったことがある。
露出するまでもなく、海の正体を知る。
湯治場のおばさん客
海、由紀、リエが旅に来た温泉で出会う。
猿に驚く海たちだが、海の正体を知った彼女たち曰く「あの子(海)の方がびっくり」。
幸子
海のお見合い相手。海の父と幸子の父が声を掛け合って実現したらしい。
海とは男性タレントのことで意気投合するが、ある事情から破談になる。
高宮の妹
高宮と一緒に住んでおり、家事は兄に丸投げしている。彼女のわがままに兄と由紀は辟易している。
家事をするよう説得する海に対して「あなたみたいな美女は苦労知らずでしょうね」といって、海の説得を拒否。
海は「私が性同一性障害で女になりすますのがどんだけ大変か」と正体を明かし、納得させた。
ジミー
海とは別部署でたらこ唇の地味な男。海に惚れていて、移動前に「一度デートしてください」と海に告白。
「一度だけなら」と海は了承するが、心配になった由紀が同行して、海と一緒に彼のモテ男への改造を行う。
ケーキ店主人
由紀の元バイト先の主人。由紀が海と来店すると、駅前のライバル店のせいで閑古鳥が鳴いていた。
海の呼び込み作戦が功を奏して、客が戻る。
警備員の友達
海の野球部仲間で、海は借りを返すためにバイトの代打をしていた。
彼の上司も海の正体を知っている。
大学の応援団
海が海水浴場で出会った、海の家の運営者たち。
海が彼らを気に入り、売上向上の手助けをした。
社員食堂のおばちゃん
花園商事の社員食堂で勤務、占いができる。
彼女が海に教えた風水は女性向けだったので、男である海には全く利かなかった。
コーラスの先生
由紀が所属するコーラスグループの先生。
彼女も海の正体を知る。
花園商事陸上部
遅刻しそうになっている海のランニングを見て誘い、海も一度は入部するが、海の挙動であらぬ噂が立ち、由紀によって無理やり退部させられた。
老人の人々
加藤の知人。海を気に入ってしまう。
軽率な海が気が大きくなって全裸になったが、動じなかった。
営業課長
海の部署と合同で忘年会をしたことがあった。
銭湯のおやじ
野球部時代の海を知っていて、海や加藤らが高校時代によく来店していた。
「オネエ」の素質を見抜いていて、女装の海にすぐ気付いた。
海の正体を知らない常連客には「姪」と紹介したが、しばらくして海の正体が露見してしまった。
山本(やまもと)
花園商事営業課の若手ホープ。
海に惚れるが、全く相手にされない。

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