ハマイヌビワとは? わかりやすく解説

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ハマイヌビワ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/14 07:49 UTC 版)

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ハマイヌビワ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : 真正バラ類I eurosids I
: バラ目 Rosales
: クワ科 Moraceae
: イチジク連 Ficeae
: イチジク属 Ficus
: ハマイヌビワ F. virgata
学名
Ficus virgata Reinw. ex Blume
黄色くなった花嚢と葉の形が見える

ハマイヌビワ(浜犬枇杷、Ficus virgata)は、クワ科イチジク属の樹木。葉の基部が左右非対称になっている。

特徴

常緑の低木または小高木で、高さは3 - 7メートルになる[1]。若枝は無毛。樹皮はやや灰色を帯びる[2]

托葉は線状披針形で先端が尖る。葉は2列に互生する。葉柄は長さ0.5 - 1.5センチメートル。葉身は楕円形で先端は少し突き出し、その先は尖っているか丸い。基部は左右非対称になっており、次第に狭まってそのまま葉柄に流れる。葉身の長さは7 - 20センチメートル、幅は3 - 8センチメートル、縁は滑らかで表裏面共に無毛で、表面にはややツヤがある。

葉腋の瘤から花をつける。雌雄異株であるが、雄雌の花嚢は同形。花嚢は球形で径5 - 6ミリメートル、熟すと径1センチメートルになる。熟した時の色は、雄株では黄色、雌株では赤になる[3]

和名は海岸に多いことからつけられた[3]

分布

奄美大島以南の琉球列島に分布する。国外では台湾、フィリピン、セレベス、モルッカ諸島、ニューギニア、ポリネシアに分布する。

生態他

沖縄では海岸近くの石灰岩地に多く見られる。日当たりのよい開けた場所ならどこにでも生息する。雌株の赤く熟した花嚢はハトやヒヨドリによく食べられる[4]

分類

分布域が広く変異の幅も大きいので、近縁他種との区別は必ずしも判然としない[4]。しかし、日本では葉の形が独特で区別は容易。

出典

  1. ^ 以下、主として佐竹他(1999),p.91-92
  2. ^ 多和田監修(1979),p.17
  3. ^ a b 横山(1997),p.146
  4. ^ a b 横山(1997),p.142

参考文献

  • 佐竹義輔他編著、『日本の野生植物 木本 I』(新装版)、(1999)、平凡社
  • 横山潤、「イチジク」:『朝日百科 植物の世界 8』、(1997)、p.142-146
  • 多和田真淳監修、『沖縄植物野外活用図鑑 第4巻 海辺の植物とシダ』、(1979)、新星図書

外部リンク

  • ウィキスピーシーズには、ハマイヌビワに関する情報があります。


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