ハッシュ関数の衝突
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/14 02:58 UTC 版)
「誕生日のパラドックス」の記事における「ハッシュ関数の衝突」の解説
ハッシュ値がNビットの理想的な暗号学的ハッシュ関数があるとする。このとき、あるハッシュ値となるメッセージを探し出す原像攻撃が成功する試行回数の期待値は2N/2である。それと比べて、同一のハッシュ値となる2通の異なるメッセージを探し出す衝突攻撃(誕生日攻撃)が成功する試行回数の期待値は、誕生日のパラドックスによって2N/2でありずっと小さい。このことは、暗号学的ハッシュ関数の使用目的にてらしあわせて、必要なハッシュ値の大きさに注意しなければならないことを意味している。原像攻撃に対する耐性が「弱衝突耐性」、誕生日攻撃に対する耐性が「強衝突耐性」である。
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