ニューヨーク市地下鉄R32形電車とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ニューヨーク市地下鉄R32形電車の意味・解説 

ニューヨーク市地下鉄R32形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/09 03:00 UTC 版)

ニューヨーク市地下鉄R32形電車
80丁目駅に停車中のR32
基本情報
運用者 ニューヨーク市地下鉄
製造所 Budd Company
製造年 1964年 - 1965年
製造数 600両
運用開始 1964年9月14日
運用終了 2022年2月27日
主要諸元
編成 2両編成
軌間 1,435 mm(標準軌
テンプレートを表示

R32形電車(R32がたでんしゃ)は、1964年から1965年にかけてバッド社によって製造されたニューヨーク市地下鉄車両で、IND/BMT Bディビジョン向けに製造された。

R32は合計600両が製造され、3350~3949番までが割り当てられたが、一部車両は再番号付けされた。R32の契約は300両ずつ2つの下請け契約に分割された:R32(車両番号3350~3649)とR32A(車両番号3650~3949)。前者は市の資本予算で、後者は収益債で支払われた。全てが連結編成(マリッジドペア)として編成された。

R32はニューヨーク市地下鉄向けに製造された初の量産型銅ステンレス車両である。新型R32「ブライトライナー」車両の記念式典運行が1964年9月9日に実施された。R32には長年にわたり様々な改修が施された。1980年代後半には全車両が改造され、うち10両はゼネラル・エレクトリック社、残りはモリソン・クヌードセン社によって改修された。改修の一環として、各車両末端に設置されていた従来のロールサインと急行/各駅表示灯は、フリップドット式表示板に置き換えられた。改修後、R32およびR32A車両はR32フェーズI、R32フェーズII、R32 GEと改称された。

R160の発注は2000年代後半に全R32を置き換えるためだったが、当初の車両の約3分の1が残存した状態で、代わりにNYCTのR44を退役させる決定がなされた。R179発注分は2020年代初頭にR32残存車両を置き換えた。R32は2020年7月1日から同年10月8日までR179が運行停止となった間、一時的に運行を再開した。R32型最終編成による旅客運行の別れの旅は2021年12月19日に始まり、2022年1月9日に終了した。引退後、大半のR32型は解体、人工魚礁として沈められたが、一部は保存され、その他は様々な目的で保持されている。


車体概要

R32の側面(行先表示)

R32は3350~3949番までが割り当てられたが、一部の車両はこの範囲外に再番号付けされたり、この範囲内で異なる番号に変更されたりした。これらは、従来の行き先表示ロールサインに代わり、全面マイラー製のロールサインを導入した最初の車両であった。

R32の受注は、それぞれ300両ずつとなる2つの下請け契約に分割された。R32(車両番号3350~3649)とR32A(車両番号3650~3949)

R32Aは収益債の収益で資金調達されたのに対し、R32は1963-1964年度のニューヨーク市資本予算から支払われた。両下請契約の違いとして、最初の150両のR32(3350~3499)には目に見えるバルクヘッドホーンが装備されていた。これらはこの特徴を備えて製造された最後の車両となった。この特徴はレッドバード、R27、R30、および各種旧式車両にも見られる。もう一つの顕著な相違点は、R32A車両3800–3949号に採用されたバックライト付き広告看板を備えた室内照明であった。

R32はニューヨーク市地下鉄向けに製造された初の量産型ステンレス鋼車両である。それ以前のバッド社製車両(BMTゼファーおよびR11型)は限定生産および/または試験的な発注であった。水平リブ構造の光沢ある無塗装ステンレス外装から、この車両は「ブライトライナー」の愛称で呼ばれた。銅ステンレスの採用により、従来モデルと比較して1両あたり4,000ポンド(約1,814kg)以上の軽量化が実現した。

1964年のR32に関するポスター
1960年代に Q 線で運行されていたR32





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  ニューヨーク市地下鉄R32形電車のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

ニューヨーク市地下鉄R32形電車のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ニューヨーク市地下鉄R32形電車のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのニューヨーク市地下鉄R32形電車 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS