ニセクロナマコとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 自然 > 生物 > その他の動物 > 棘皮動物 > ニセクロナマコの意味・解説 

ニセクロナマコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/23 14:05 UTC 版)

ニセクロナマコ
ニセクロナマコ
分類
: 動物界 Animalia
: 棘皮動物門 Echinodermata
: ナマコ綱 Holothuroidea
: 楯手目 Aspidochirotida
: クロナマコ科 Holothuriidae
: クロナマコ属 Holothuria
: ニセクロナマコ H. leucospilota Brandt

ニセクロナマコ(偽黒海鼠、贋黒海鼠、Holothuria leucospilota)は、ナマコの一種。楯手目クロナマコ科クロナマコ属に属する。

体長は20-30cm、全身が少し紫を帯びた黒。円柱形の体はやや細長く、特に先端から中程まではやや細みになっている。背中側の体表にはやや細かい円錐形の突起が多数並んでいる。腹面には管足が密生しており、背中側にも疣の間にまばらに見られる。体先端の口は下向きについており、触手を伸ばして岩表面に吸着しているのが見られる。体壁は柔らかい。

潮間帯に生息し、石の下に見られ、岩の上に這い出しているのもよく見かける。つよく刺激すると肛門からキュビエ器官を出す。これは白い紐状のもので、天敵の体にまとわりついて邪魔をする効果があると考えられている。また、体壁にはホロツリンという有毒成分が含まれる。これを利用し、浅瀬の魚を捕らえる漁がある。ナマコの中では唯一有毒とされている。

熱帯系の動物で、日本では紀伊半島付近を北限とし、それ以南、インド太平洋域に広く分布し、南アフリカ、中南米太平洋岸まで生息する。

近似種にクロナマコがある。全身が黒い点などよく似ているが、野外では常に体表に泥を被っているため、白っぽく見えること、またキュビエ器官を持たない点が異なる。

参考文献

  • 岡田要,『新日本動物図鑑』,1976,図鑑の北隆館
  • 西村三郎編著(1992)『原色検索日本海岸動物図鑑』保育社




ニセクロナマコと同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ニセクロナマコ」の関連用語

ニセクロナマコのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ニセクロナマコのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのニセクロナマコ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS