トンクル_(楽器)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > トンクル_(楽器)の意味・解説 

トンクル (楽器)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/12 08:54 UTC 版)

1920年代サハリンにおいて

トンクル(Tuŋkuř)はニヴフに伝承される一弦楽器の名称。日本での俗称は「蝦夷胡弓」[1]。 インドネシアジャワ島バリ島のソンタイや、エジプトのレバービエルムハ二、エジプト以外のアフリカのレバーク等との類似性がある。

呼称

古くから中国大陸の胡琴(二胡の原楽器)の模倣楽器として知られ、アイヌの五弦琴である「トンコリ」は「トンクル」とも発音され、混同されていたようだ[2]樺太アイヌウィルタが所有するトンクルの模倣楽器は「ウマ・トンコリ」という。

構造

胴の形状は中国大陸の胡琴とおなじく円筒形であり、シラカバの樹皮を輪にし、筒の横から棹を貫き、その上を鮭の皮を張り馬の尻毛を弦とし、それを棹の両端から張る。弓に張る弦も同じ馬の毛を用いる。胴は竹筒に紙などを貼ったのもあるが、ブリキの空き缶の蓋を取り去ったものを使う場合もあった[3]。音はきわめて細く弱い。 

脚注

  1. ^ 谷本一之『アイヌの五弦琴(北方文化研究 第13輯より)』北海道大学、1958年、244頁。 
  2. ^ 谷本一之『アイヌの五弦琴(北方文化研究 第13輯より)』北海道大学、1958年、246頁。 
  3. ^ 田辺尚雄『島国の歌と踊り』磯部甲陽堂、1927年、129頁。 

  服部健『ギリヤーク』の「14芸術・娯楽・物語」




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「トンクル_(楽器)」の関連用語

トンクル_(楽器)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



トンクル_(楽器)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのトンクル (楽器) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS