トマス・ハドソン_(画家)とは? わかりやすく解説

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トマス・ハドソン (画家)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/01 06:59 UTC 版)

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トマス・ハドソン
ジョナサン・リチャードソンによる素描
生誕 1701年
イングランド
デヴォンビディフォード英語版
死没 1779年1月26日(77/78歳)
イングランド トゥイッケナム
職業 イングランドの肖像画家

トマス・ハドソン(Thomas Hudson、1701年1779年1月26日)は、イングランド肖像画家。

生涯

ハドソン画、ジョン・ビングの肖像、1749年

ハドソンは、1701年デヴォン州に生まれた[1]。彼の正確は出生地は知られていない。ハドソンはロンドンで、ジョナサン・リチャードソン英語版に師事したが[2]1725年以前のいずれかの時点で、意に反してリチャードソンの娘と結婚させられた。

ハドソンが最も多作であった時期は、1740年から1760年にかけてであり、特に1745年から1755年まではロンドンの肖像画家として最も成功した時期であった。

ハドソンは多くの助手を抱え、ひだのある布(ドレーパリー)を専門に描いたジョゼフ・ファン・アーケン英語版も雇っており[1]、さらにジョシュア・レノルズジョセフ・ライトや、やはり布の描写専門だったピーター・トムズ英語版も、ハドソンの弟子であった[3]

ハドソンは、1748年ネーデルラントへ、1752年にはイタリアへ出向いた[1]1753年にはトゥイッケナムのクロス・ディープ (Cross Deep) に家を求めたが、そこはアレキサンダー・ポープヴィラからすぐ上流の場所であった[4]1750年代末には、引退状態になっていた。晩年のハドソンについて、ウィリアム・ヒッキー英語版は、「彼の姿は少々グロテスクであり、背は異常に低く、腹は巨大で、いつも大きな白いモジャモジャのかつらをつけていた。彼は驚くほど機嫌が良く、私が気に入った点のひとつは、彼が私に、自分の近くにいてほしいと何度も言ったことであった。」と記している[4][5]。ハドソンは、1779年トゥイッケナムで没した。その膨大な美術品のコレクションは、3度の売り立てに分けて売却された。

ハドソンの作品の多くは、イギリスの様々な美術ギャラリーで見ることができる。ナショナル・ポートレート・ギャラリー[2]、国立海事博物館 (National Maritime Museum)、テート・ギャラリー、孤児院博物館 (Foundling Museum)、ブリストル市立博物館・美術館などが、ハドソンの作品を所蔵している。

脚注

  1. ^ a b c Manners and Morals: Hogarth and British Painting1700–1760 (Exhibition catalogue). London: Tate Gallery. (1987). p. 244 
  2. ^ a b Jonathon Richardson, London - National Portrait Gallery, accessed January 2010
  3. ^ Hodgson, J. E.; Eaton, Frederick A. (1905). The Royal Academy and its Members 1768-1830. London: John Murray 
  4. ^ a b William Hickey and Thomas Hudson”. Twickenham Museum. 2012年8月11日閲覧。
  5. ^ Quennel, Peter, (ed) The Prodigal Rake: Memoirs of William Hickey.

 "Hudson, Thomas". Dictionary of National Biography (英語). London: Smith, Elder & Co. 1885–1900.

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