データ・プロセッシング・ユニット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/06 08:12 UTC 版)

データ・プロセッシング・ユニット(英語: data processing unit、DPU)は、汎用CPUとネットワーク・インターフェイス・ハードウェアを緊密に統合したプログラム可能なコンピューター・プロセッサーである[1]。「IPU」(「インフラストラクチャ・プロセッシング・ユニット」の略)または「SmartNIC」と呼ばれることもある[2]。これらを従来のNICの代わりに使用すると、メインCPUの複雑なネットワーク責任やその他の「インフラストラクチャ」処理を軽減できる。DPUが提供する機能は様々だが、暗号化/復号化の実行、ファイアウォールとしての機能、TCP/IPの処理、HTTPリクエストの処理、さらにはハイパーバイザーやストレージ・コントローラーとして機能するために使用される場合もある[1][3]。これらのデバイスを利用することで、サーバーがこれらのタスクに大量のCPU時間を費やし、ゲストに提供できるサイクルを消費してしまうのを避けられる可能性があるため、クラウドコンピューティング・プロバイダーを引き付けている[1]。
脚注
- ^ a b c Davie, Bruce (November 24, 2021). “SmartNICs, IPUs, DPUs de-hyped: Why and how cloud giants are offloading work from server CPUs”. The Register 2023年7月11日閲覧。
- ^ Sharwood, Simon (May 23, 2023). “Google Cloud upgrades with next-gen accelerator that embiggens its VMs”. The Register 2023年7月11日閲覧. "…Infrastructure Processing Unit – the same kind of kit that others call SmartNICs or Data Processing Units…"
- ^ “Definition of SmartNIC”. PCMag. Ziff Davis. 2023年7月11日閲覧。
関連項目
- Compute Express Link(CXL)
- コンピュテーショナルRAM
- バークレーIRAMプロジェクト
- Jマシン
- ビル・ダリー
- 粒度 (プログラミング)
- 粒度 (並列計算)
- マイクロ並列処理
- 組み込みスーパーコンピューティング
- rDPA
- Xピュータ
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