ディドゥ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/15 08:46 UTC 版)

ディドゥ、ディドゥク[1][2](ウクライナ語: дідух, didukh)は、ウクライナでクリスマスの際に作られる伝統的なお守り[3]。小麦を束にしたクリスマスの飾りである[4]。
こんにちではウクライナでもクリスマスツリーを飾るが、かつてはクリスマスツリーではなくディドゥを飾っていた[5]。その年の最初と最後に収穫されたライ麦、小麦、オート麦、亜麻といったものをドライフラワーにし、リボンで束ねる[1][5]。
「ディドゥ」は「祖父」の意であり[2]、ディドゥは「豊作と幸福」[1]、「先祖の魂」の象徴とされ[6][5]、その家の守護霊が住む場所でもある[5]。ディドゥには三本の「足」があるが、その「足」は過去、現在、未来を象徴している[6]。
出典
- ^ a b c ダリア・ベスモルナヤ「今年のウクライナのクリスマス」(PDF)『ときのこえ』クリスマス特集号第2844号、救世軍、2022年12月、12-15頁、2025年5月11日閲覧。
- ^ a b “Позначка: ディドゥク”. 日本ウクライナ文化協会 (2023年). 2025年5月11日閲覧。
- ^ “令和4年度に実施した業務”. 鎌ケ谷市 (2023年4月1日). 2025年5月11日閲覧。
- ^ “ウクライナでイブの礼拝 ロシアと決別へ日付変更 写真7/14のキャプション”. フランス通信社 (2023年12月25日). 2025年5月11日閲覧。
- ^ a b c d セルギー・コルスンスキー前駐日ウクライナ特命全権大使 [@korsunskysergiy]「ウクライナは今クリスマスツリーが人気ですが、昔のウクライナ人はその代わりにディドゥフを飾りました。」2020年12月25日。X(旧Twitter)より2021年4月6日閲覧。
- ^ a b “ウクライナのお守り「ディドゥ」”. 鎌ケ谷市 (2023年12月1日). 2025年5月11日閲覧。
外部リンク
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