テスカトリポカとは? わかりやすく解説

テスカトリポカ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/01 19:32 UTC 版)

テスカトリポカTezcatlipoca)は、アステカ神話における主要な神の一つである。大熊座の神であり、夜空の神であり、アステカ民族の神殿に祀られた。


  1. ^ 意訳して「天と地の所有者」と解釈する説もある。テスカトリポカ以外の神にも用いられる。
  2. ^ 9柱の夜の神のうち、Ehecatl (エエカトル、風)の時間を司る神が Itztliイツトリ、黒曜石)である。姿は黒いテスカトリポカと同一である。
  3. ^ Omacatl(オマカトル)とも書く。別の神と見なす説もある。
  4. ^ トロケ・ナワケ同様、他の神にも用いられる。
  5. ^ Nahual は「匿われた者」の意。魔術使いの動物
  6. ^ 創世神話における現在(第五)の世界は地震により終わると予言されている。また、第一の世界を崩壊させたのは一匹のジャガーである。
  7. ^ 次の2神もテスカトリポカの化身・忌み名として、同一視される。Chalchiuhtotolinチャルチウトトリン、宝石の七面鳥)は、祭りの際にテスカトリポカを罪の象徴として雄の七面鳥で表したとされる。イツトリ (黒耀石)は名前の通り、メソアメリカ地域の鏡・ナイフの材料である。
  8. ^ a b Taube & Miller 1993 p. 164
  9. ^ ボルジア絵文書によると、「1のジャガー」はケツァルコアトル、「1のリザード」が Yayauhqui Tezcatlipoca (ヤヤウキ・テスカトリポカ、黒いテスカトリポカ)である。また、葦の日の神は Tezcatlipoca Ixquimilli (テスカトリポカ・イシュキミリ、目に包帯を巻いたテスカトリポカ)である。
  10. ^ Huracan、フラカンのことを指す。
  11. ^ Manikin Scepter (人間型の笏)としても知られる。今日では、K'awil (カウィール)と読むことが判明している。
  12. ^ 以下記述、『ラミレス絵文書』による。http://www.famsi.org/research/christensen/pinturas/index.html
  13. ^ 前述の『ラミレス絵文書』の神話では、Tlaclau queteztzatlipuca (トラクラウ・ケテスツァリポカ、赤い煙を吐く羽根)、Yayanque tezcatlipuca (ヤヤウキ・テスカトリポカ、黒い煙を吐く鏡)、Queçalcoatl (ケツァルコアトル、羽根のある蛇)、Omitecilt (オミテクトリ、骨の神)の4人であり、両親である神もトナカテクトリとトナカシワトルである。
  14. ^ 英語版に『ドレスデン絵文書』も同様との記載あり。ただしドレスデン絵文書はマヤの絵文書である。
  15. ^ ショチケツァルシロネン、アトラトナン、ウィシュトシワトルの4神を模している。
  16. ^ 同じ戦争の神として、メシカ族の祖先神ウィツィロポチトリと同一視されていたため。
  17. ^ 洪水を生き残った夫婦が、5番目(今)の時代の人間の祖になったという伝説もあり、テスカトリポカが関係している。
  18. ^ Montague Summers, THE VAMPIRE HIS KITH AND KIN, London, K. Paul Trench, Trubner, 1928, P.261
  19. ^ ナワトル語のweb辞書Dictionnaire de la langue nahuatl classiqueを参照のこと。






固有名詞の分類

このページでは「ウィキペディア」からテスカトリポカを検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書からテスカトリポカを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書からテスカトリポカを検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「テスカトリポカ」の関連用語

テスカトリポカのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



テスカトリポカのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのテスカトリポカ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS