テオルボ・リュートを弾く女性と騎士
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/08 03:21 UTC 版)
オランダ語: Luit spelende vrouw en een cavalier in een interieur 英語: A Woman Playing the Theorbo-Lute and a Cavalier |
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作者 | ヘラルト・テル・ボルフ |
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製作年 | 1658年ごろ |
種類 | キャンバス上に油彩 |
寸法 | 36.8 cm × 32.4 cm (14.5 in × 28+3⁄4 in) |
所蔵 | メトロポリタン美術館 |
『テオルボ・リュートを弾く女性と騎士』(テオルボ・リュートをひくじょせいときし、英: A Woman Playing the Theorbo-Lute and a Cavalier)[1][2]、また『室内でテオルボ・リュートを弾く女性と騎士』(しつないでテオルボ・リュートをひくじょせいときし、蘭: Luit spelende vrouw en een cavalier in een interieur、英: A Woman Playing the Theorbo-Lute and a Cavalier in an Interior)[3]は、17世紀オランダ絵画黄金時代の画家ヘラルト・テル・ボルフが1658年ごろ、板上に油彩で制作した絵画である。作品は1913年にベンジャミン・アルトマンから遺贈されて以来[1][3]、ニューヨークのメトロポリタン美術館に所蔵されている[1][2][3]。
作品

テル・ボルフは、1650年代後半まで約10年ほど類似した形式でテーブルの周りに4分の3身体像の人物を配置する作品を描いた。本作もそうした作品群に属している[2]。
絵画は、若い女性が恋人に見つめられながらテオルボ (弦楽器) を弾き、デュエットを演奏する場面を描いている。彼女は、ナショナル・ギャラリー (ワシントン) 蔵の『求婚者の訪問』 (1658年ごろ) 中のテーブルについて1人で演奏する若い女性を想起させる[2]。騎士 (17世紀の兵士) の男性は布で覆われたテーブルの上に座っており、刀が彼の左側に置かれている。また、その近くには歌集 (当時の一般的な恋人からの贈り物[1]) が見える。この場面は本質的に意味があいまいで、若い女性は純情な娘かもしれないし、娼婦かもしれない。おそらく節度、あるいは関係の移ろいやすさを表す懐中時計もテーブルの上に置かれている[1]。
脚注
- ^ a b c d e “A Woman Playing the Theorbo-Lute and a Cavalier”. メトロポリタン美術館公式サイト (英語). 2025年5月7日閲覧。
- ^ a b c d “Woman Playing the Theorbo-Lute and a Cavalier”. Web Gallery of Artサイト (英語). 2025年5月7日閲覧。
- ^ a b c “Woman playing the lute and a cavalier in an interior, c. 1658”. オランダ美術史研究所公式サイト (英語). 2025年5月7日閲覧。
外部リンク
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