ティブルティーナ門とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ティブルティーナ門の意味・解説 

ティブルティーナ門

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/04/26 15:09 UTC 版)


ティブルティーナ門
Porta Tiburtina
建設年 275年頃
建築様式 旧市街の門

'

ティブルティーナ門(ティブルティーナもん、ラテン語: Porta Tiburtina)は、イタリア ローマ古代ローマ時代の城壁であるアウレリアヌス城壁に設けられた城門である。この門を、ローマとアドリア海に面したアテルナム(現 ペスカーラ)を結ぶティブルティーナ街道が通過していた。

この場所では、既存の水道橋(マルキア水道ユリア水道及びテプラ水道)の構造物を利用する形で城壁が構築されたため、通路は水道橋のアーチ開口部分がそのまま使われていた。5世紀のホノリウス帝の治世下で外側にせり出す形で新たな壁が造られ、既存の壁との間に囲まれた空間に光を取り入れるため、この新たに造られた壁には5つの窓が設けられている[1]

中世以降、近隣にあるサン・ロレンツォ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂にちなんでサン・ロレンツォ門と呼ばれるようになった。

碑文

最上段のユリア水道の導水渠外面に彫られた碑文
(紀元前5年のアウグストゥス帝による改修時に書き込まれた)
IMP(erator) CAESAR DIVI IULI F(ilius) AUGUSTUS PONTIFEX MAXIMUS CO(n)S(ul) XII TRIBUNIC(ia) POTESTAT(e) XIX IMP(erator) XIIII RIVOS AQUARUM OMNIUM REFECIT
中段のテプラ水道の導水渠外面に彫られた碑文
(212年のカラカラ帝による改修時に書き込まれた)
IMP(erator) CAES(ar) M(arcus) AURELLIUS ANTONINUS PIUS FELIX AUG(ustus) PARTH(icus) MAXIM(us) BRIT(annicus) MAXIMUS PONTIFEX MAXIMUS AQUAM MARCIAM VARIIS KASIBUS IMPEDITAM (,) PURGATO FONTE EXCISIS ET PERFORATIS MONTIBUS RESTITUTA FORMA ADQUISITO ETIAM FONTE NOVO ANTONINIANO IN SACRAM URBEM SUAM PERDUCENDAM CURAVIT
下段のマルキア水道の導水渠外面に彫られた碑文
(79年のティトゥス帝によるマルキア水道の補修時に書き込まれた)
IMP(erator) TITUS CAESAR DIVI F(ilius) VESPASIANUS AUG(ustus) PONTIF(ex) MAX(imus) TRIBUNICIAE POTESTAT(is) IX IMPerator) XV CENS(or) CO(n)S(ul) VII DESIG(natus) IIX P(ater) P(atriae) RIVOM AQUAE MARCIAE VETUSTATE DILAPSUM REFECIT ET AQUAM QUAE IN USU ESSE DESIERAT REDUXIT

参考文献

  1. ^ Quercioli, pp. 201-202.

座標: 北緯41度53分51秒 東経12度30分37秒 / 北緯41.89750度 東経12.51028度 / 41.89750; 12.51028




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ティブルティーナ門」の関連用語

ティブルティーナ門のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ティブルティーナ門のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのティブルティーナ門 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS