ツナミ・フィッシュとは? わかりやすく解説

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ツナミ・フィッシュ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 02:44 UTC 版)

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ツナミ・フィッシュ(2013年12月)
オレゴン州コロンビア川海事博物館で展示されている斎勝丸

ツナミ・フィッシュ英語: tsunami fish)は、2011年3月11日東北地方太平洋沖地震による津波で流された日本の漁船「斎勝丸」の中で2年以上生存していた5尾のイシダイである。2013年3月22日に漁船は約6,500km離れたアメリカ合衆国ワシントン州ロングビーチ英語版の海岸に漂着した。5尾のうち1尾はオレゴン州シーサイド英語版シーサイド水族館英語版で飼育されている。

津波と漂流

東北地方太平洋沖地震2011年3月11日に発生した、日本の観測史上最大規模の地震である。この地震による津波により、全長約6mの斎勝丸は海へと押し流され、イシダイの仔魚を含む海洋生物を含んだ海水が貯蔵庫に充満した。その後、2年間にわたり太平洋を漂流する間に、この魚は稚魚に成長した[1]。科学者は、日本やハワイ沖で波によって魚が船に入り込んだと推測している[2]

発見

斎勝丸は2013年3月22日にワシントン州の海岸で発見された。漁船の内部には、5尾のイシダイと、30種以上の植物や無脊椎動物が生存し、アクアリウムのようになっていた[3]。うち4尾は、侵入種となる可能性があるという懸念から、発見した直後にワシントン魚類野生生物局が殺処分[1]、オレゴン州立大学に贈られて研究者が解剖を行った[4]。残り1尾は市役所にバケツで運ばれ、その後シーサイド水族館が飼育をすることに同意した。 2013年後半から、同水族館で展示されている[5]

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