ソリア (北斗の拳)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/03/06 14:00 UTC 版)
ソリアとは、漫画『北斗の拳』に登場する架空の人物で、中央帝都に君臨する天帝に仕える将軍の一人。元斗皇拳の使い手で、別名を紫光のソリア。アニメ版での声優は池水通洋。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
目次 |
人物
シリーズ中、主人公ケンシロウと対峙した拳士のなかでも数少ない隻眼のキャラクターである。ソリアが登場するのは、ラオウこと拳王政権が終焉した後に台頭する天帝が支配する時代になってからである。それまでの経歴は回想シーンを含めても物語では語られていない。またソリアは、ファルコと拳を交えた際に片目を失っており隻眼のままとなっている。
その後、総督となったジャコウが実権を握り天帝の存在は事実上幽閉されてもなお、ファルコには忠誠を誓い、天帝の命であればと、北斗や南斗を逆徒と称して軍を率いて遠征し跋扈に務めた。
そのさなかでケンシロウと対峙し、一時は優勢に戦いを進めながらも善戦及ばず敗れた。元斗皇拳の使い手としてもファルコを別とすると最強レベルの拳才を誇り、ケンシロウに傷を負わせたばかりか、相当なダメージを与えている。ただし、このときはケンシロウにとって元斗皇拳は初見であったため、手際よく戦えなかったという点に留意する必要がある。
このソリアの敗北により、当初は後詰として帝都を守護していたファルコと赤光のショウキが北斗軍の討伐に動き出すことになる。
評価
元斗皇拳屈指の使い手で、元斗流輪光斬や元斗皇拳破の輪といった複数の必殺技を持っている。なかでも前者は、いかなる拳士であっても回避することは不可能である。また、アニメ版では数人の元斗皇拳の使い手が登場するが、闘気が地面に当たり削れた跡をみても、その攻撃の破壊力や衝撃はソリアの拳ほど大きくはない。
登場した当時は、ケンシロウにとっても読者にとっても未知の流派である元斗皇拳を使うキャラクターとして立ちはだかったため、強烈なインパクトを残していた。また天帝とジャコウ総督を、人民を虐げるという強権的な権力者として描かれていた中での登場であったものの、ソリアを悪党としての位置付けでは描かなかった。物語において活躍した場面が少なかった割には知名度が高かったのもそのためとも言われ[誰?]、ファルコを除けばラオウ戦後で、最もケンシロウを追いつめたキャラクターでもある。このソリアの存在は、元斗皇拳の極意と存在意義を読者に説明するためのキャラクターであったといえるが、それ以上に、以後対決するであろうファルコをはじめ帝都の支配者の強大さを演出する効果をもたらした。
アニメにおいては、ファルコの初期の冷酷な所業であるマミヤの村襲撃と長老虐殺という「汚れ役」を押し付けられ、悪役として片付けられてしまった。
関連項目
外部リンク
|
- ソリア (北斗の拳)のページへのリンク