ジョン・ニューマン (建築史家)とは? わかりやすく解説

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ジョン・ニューマン (建築史家)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/26 07:19 UTC 版)

ジョン・ニューマン
FSA
ニューマンはペヴズナー記念受託財団の議長を務めた。財団はペヴズナーを追悼する形でヨークシャー州のガートン・オン・ザ・ウォルズ英語版にあるセント・マイケル・アンド・オール・エンジェル教会英語版の壁画修復に資金を提供した。
生誕 ジョン・アーサー・ニューマン
1936年12月??
死没 2023年4月19日(2023-04-19)(86歳)
国籍 イギリス
出身校 ダリッジ・カレッジ
オックスフォード大学
コートールド美術研究所
職業 建築史家
代表作 イングランドの建築物英語版
ウェールズの建築物英語版

ジョン・アーサー・ニューマン: John Arthur Newman、1936年12月[1][2] - 2023年4月19日[3])は、イングランド出身の建築史家ペヴズナー建築ガイド英語版シリーズを数冊執筆した著作家、およびシリーズの編集顧問でもある。

職歴

1936年に生まれたニューマン[4]はその人生の殆どをイングランドのケント州で過ごした。ダリッジ・カレッジオックスフォード大学で教育を受け、そこでGreats英語版を専攻した。1959年、トンブリッジ・スクール英語版で古典の教師となった。1963年、コートールド美術研究所で欧州美術史を学ぶために教職を退き、優秀な成績で卒業した。1966年にはコートールド美術研究所で正規の副講師に任命され、引退するまで教鞭を執った[5][6][7]

コートールド美術研究所所属の研究者だった頃、ニコラウス・ペヴズナーが『イングランドの建築物』シリーズの仕事を引き受けていた時期に彼の運転手を務め[7]、『イングランドの建築物』シリーズはスコットランドやウェールズ、アイルランドを網羅した『ペヴズナー建築ガイド英語版』として版を重ねている。ペヴズナーはニューマンにケント州の建築ガイドを調査・執筆することを勧め、1969年に出版された[5]。このシリーズの総編集長および事業計画の沿革立案者であるブリジット・チェリー英語版はニューマンのことをペヴスナーの共著者の中で最も重要な人物であると称しており[8]、ペヴスナー自身もニューマンが担当したケント州編の2巻分を「全シリーズの中で最も優れている」と見なした[7]

1975年から1985年にかけて、専門誌『建築の歴史英語版』の名誉編集長を務めた[5]。さらには英国建築史家協会英語版の執行委員も務めた[9]。1986年にペヴズナー記念受託財団の議長に就任し、ニコラウス卿を追悼する形でイースト・ライディング・オブ・ヨークシャーガートン・オン・ザ・ウォルズ英語版にあるセント・マイケル・アンド・オール・エンジェル教会英語版壁画修復を引き受けた[10]

出版物

  • イングランドの建築物英語版
    「ドーセット州」編(1972年、ニコラウス・ペヴズナーとの共著)
    「ケント州 - 西部地方とウィールド地方」編(2012年)
    「ケント州 - 北東部地方と東部地方」編(2013年)
    「シュロップシャー州」編(2006年)
  • ウェールズの建築物英語版
    「グラモーガン州」編(1995年)
    「グウェント州 / モンマスシャー州」編(2000年)

出典

  1. ^ Author Article: John Newman on Architecture and Aging – Yale University Press London Blog”. Yalebooksblog.co.uk (2012年10月3日). 2017年3月26日閲覧。
  2. ^ John Arthur NEWMAN”. Companies House. 2017年3月27日閲覧。
  3. ^ John Newman (1936–2023)”. Courtauld Institute of Art (2023年4月25日). 2023年4月28日閲覧。
  4. ^ John Arthur Newman: A Bibliography of Books, Papers, Selected Reviews and Miscellanea. OCLC 886966023 
  5. ^ a b c Higgott, Gordon (2001). “John Newman: An Appreciation”. Architectural History 44: 1–4. doi:10.2307/1568726. JSTOR 1568726.  abstract
  6. ^ Kauffmann, Michael (2001). “John Newman at the Courtauld Institute”. Architectural History 44: 5–6. doi:10.2307/1568727. JSTOR 1568727.  abstract
  7. ^ a b c Newman 2001, p. cover.
  8. ^ Cherry 1983, p. 8.
  9. ^ Society of Architectural Historians of Great Britain”. 2017年3月27日閲覧。
  10. ^ Bradley & Cherry 2001, p. 76.

参考文献




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