ジョシュア・ブレイクストーンとは? わかりやすく解説

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ジョシュア・ブレイクストーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/01 17:59 UTC 版)

ジョシュア・ブレイクストーン
Joshua Breakstone
生誕 (1955-07-22) 1955年7月22日(69歳)
出身地 アメリカ合衆国 ニュージャージー州エリザベス
ジャンル ジャズ
職業 ミュージシャン
担当楽器 ギター
活動期間 1977年 -
レーベル コンテンポラリー、Double-Time、Capri
公式サイト joshuabreakstone.com

ジョシュア・ブレイクストーンJoshua Breakstone1955年7月22日 - )は、アメリカジャズギタリスト

ブレイクストーンは、両親や兄弟姉妹の影響で幼い頃から音楽業界に関わっていた。姉がフィルモア・イースト劇場の照明技師で、彼はそこでジミ・ヘンドリックスフランク・ザッパといったミュージシャンたちを観てきた。後にジャズに興味を持ち、チャーリー・パーカーリー・モーガンの影響を受ける。マンハッタンでギタリストのサル・サルヴァドールに師事。1972年、サウスフロリダ大学のニュー・カレッジに入学し、3年後に卒業。その後、バークリー音楽大学に進学した。

数ヶ月、ブラジルに滞在した後、ニューヨークに戻り、演奏活動と指導を行った。1979年には、カナダ人サックス奏者のグレン・ホールとレコーディングを行い、ジョアン・ブラッキーン、セシル・マクビービリー・ハートらが参加した。1983年にデビュー・アルバムをレコーディングするまで、ヴィニー・バーク、ウォーン・マーシュエミリー・レムラー、アーロン・ベルらと活動。個人指導やロードアイランド音楽院での指導も行った。

1986年以降、ブレイクストーンはコンテンポラリー・レコードで4枚のアルバムをレコーディングし、ペッパー・アダムスケニー・バロン、デニス・アーウィン、ジミー・ネッパートミー・フラナガン、キース・コープランド、ケニー・ワシントンといったサイドマンを起用した。1986年には初の日本ツアーを行っている。以来、ブレイクストーンは年に2回、日本で演奏活動を行ってきた。日野皓正、モンキー小林、中村栄治らとも共演している。1991年には日本のキングレコードと契約し、4枚のアルバムをリリースした。『ウォーク・ドント・ラン』(シャドウズザ・ベンチャーズの「テルスター」や「アパッチ」などの曲をカバー)、ビートルズの楽曲を収録した2枚のアルバム『ジャズで聴くビートルズ作品集“赤盤”~抱きしめたい』『ジャズで聴くビートルズ作品集“青盤”~オー! ダーリン』などである。

『グラント・グリーンに捧ぐ』(1996年、Evidence)では、オルガン奏者のジャック・マクダフや、ギタリストのグラント・グリーンのサイドマンを務めていたドラマーのアル・ヘアウッドと共演。アルバム『Sittin' on the Thing with Ming』(1994年、Capri)には、自身による楽曲が多数収録されている。このアルバムに続いて、セロニアス・モンクウェス・モンゴメリーバド・パウエルへのトリビュート・アルバムをリリース。『A Jamais』(2004年、Capri)では、フランス人ミュージシャンのルイ・ペトルチアーニとジョエル・アルーシュと共演。2005年には、アルバム『Memoirs - The French Sessions, Vol. 2』をフランスで制作した。

ディスコグラフィ

リーダー・アルバム

  • Wonderful (1984年、Sonora)[1]
  • 4/4 = 1 (1985年、Sonora)[2]
  • 『ジョシュア・ブレイクストーン meets ペッパー・アダムス & ケニー・バロン』 - Echoes (1987年、Contemporary)[3]
  • Evening Star (1988年、Contemporary)[4]
  • Self-Portrait in Swing (1989年、Contemporary)[4]
  • 9 by 3 (1991年、Contemporary)[4]
  • 『ウォーク・ドント・ラン』 - Walk Don't Run (1991年、King)[5][6]
  • 『ジャズで聴くビートルズ作品集“赤盤”~抱きしめたい』 - I Want to Hold Your Hand (The Compositions of the Beatles Vol. 1) (1992年、Paddle Wheel)[4]
  • 『ジャズで聴くビートルズ作品集“青盤”~オー! ダーリン』 - Oh! Darling (The Compositions of the Beatles Vol. 2) (1992年、Paddle Wheel)[4]
  • Sittin' on the Thing with Ming (1993年、Capri)[4]
  • 『グラント・グリーンに捧ぐ』 - Remembering Grant Green (1993年、Evidence)[4]
  • Let's Call This Monk! (1996年、Double-Time)[5]
  • This Just In... (1999年、Double Time)[5]
  • 『ジャズ・ミーツ・ザ・ビートルズ』 - Jazz Meets The Beatles (1999年、Paddle Wheel) ※コンピレーション
  • Japanese Songs (1999年)
  • The Music of Bud Powell (2000年、Double Time)[5]
  • Tomorrow's Hours (2002年、Capri)[5]
  • A Jamais (2003年、Capri)[5]
  • Memoire: The French Sessions Vol. 2 (2004年、Capri)[5]
  • No One New (2009年、Capri)[7]
  • With the Wind and the Rain (2013年、Capri)[8]
  • 2nd Avenue: The Return of the Cello Quartet (2015年、Capri)[8]
  • Children Of Art (2015年、Capri)
  • 88 (2016年、Capri)[9]

脚注

  1. ^ Joshua Breakstone: Wonderful”. AllMusic. 2019年2月5日閲覧。
  2. ^ Yanow, Scott. “Joshua Breakstone Quartet: 4/4 = 1”. AllMusic. 2019年2月5日閲覧。
  3. ^ Yanow, Scott. “Joshua Breakstone: Echoes”. AllMusic. 2019年2月5日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g Cook, Richard; Morton, Brian (1996). The Penguin Guide to Jazz on CD (3rd ed.). Penguin. p. 173. ISBN 978-0-14-051368-4 
  5. ^ a b c d e f g Cook, Richard; Morton, Brian (2008). The Penguin Guide to Jazz Recordings (9th ed.). Penguin. p. 167. ISBN 978-0-141-03401-0 
  6. ^ Joshua Breakstone Quartet: Walk Don't Run”. AllMusic. 2019年2月5日閲覧。
  7. ^ Nastos, Michael G.. “Joshua Breakstone:No One New”. AllMusic. 2019年2月5日閲覧。
  8. ^ a b Yanow, Scott (September 2015). “Joshua Breakstone: 2nd Avenue – The Return of the Cello Quartet”. DownBeat 82 (9): 63. 
  9. ^ Protzman, Bob (January 2017). “Joshua Breakstone Cello Quartet: 88”. DownBeat 84 (1): 71. 

出典

外部リンク




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