シレネとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 植物 > 植物学 > 属名 > シレネの意味・解説 

シレネ【(ラテン)Silene】


シレネ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/25 03:33 UTC 版)

シレネ
原料 ヤギ乳, 羊乳, 牛乳
原産国 バルカン半島諸国
表皮 種類により異なる
低温殺菌 種類により異なる
熟成 最低3か月
テンプレートを表示

シレネ(Sirene、ブルガリア語: сирене)は、バルカン半島、特にクロアチアセルビアマケドニアブルガリアルーマニアアルバニアモンテネグロ、さらにイスラエル等で作られる塩漬けチーズの一種である。ヤギ乳羊乳牛乳またはそれらの混合から作られる[1]。若干もろく、含水率は約52-54%、乾燥質量中の脂肪含量は約44-48%である[2]。きめの粗いブロック状に作られる。そのまま食べたり、サラダや焼き料理に使われる。

ブルガリアでは、シレネという言葉はチーズ全般を指すが、この地域で作られる塩漬けチーズを特定して指す場合もある。

レシピ

ショプスカサラダを作る材料

ヨーグルトやシレネはバルカン半島諸国の国民食であり、地域によって様々な種類が存在する。ルーマニア、マケドニア、ブルガリア、ボスニア、セルビア、クロアチア、モンテネグロ、アルバニアの人々は、ヨーグルトやシレネを様々な形態で常食する。

シレネを用いた伝統的な料理には、以下のようなものがある。

  • スープ:シレネを加えたジャガイモや野菜のスープ (сиренява чорба).
  • サラダ:トマト、ピーマン、キュウリ、タマネギ、シレネから作るショプスカサラダ
  • 卵料理:シレネを使った目玉焼きやオムレツ。また、ヨーグルト、ニンニク、パセリ、クルミのソースを添え、シレネをかけたゆで卵(яйца по панагюрски; eggs a la Panagyurishte)も人気がある。
  • パスタとコーンミール:シレネとトマトソースまたはケチャップを用いたスパゲッティ。朝食としては、シレネと砂糖をかけたマカロニ。カチャマック(現地のコーンミール)もシレネとともに食べられる。
  • ペストリー:伝統的なバニツァやその他のペストリーもシレネから作られる。
  • 肉詰めピーマン:肉詰めピーマンにシレネと卵を詰めたものも人気がある。

その他、前菜としても食べられる。

他の国の類似のチーズ

バルカン半島の多くの国では、シレネに似たようなチーズがあり、各々の名前で知られる。現地の人々は、似たチーズの違いをよく認識している。違いの例としては、各々の地域での羊やヤギの種類や餌の違いがあり、チーズの味や食感に影響を与える。

出典

  1. ^ , "Characteristics of major traditional regional cheese varieties of East-Mediterranean countries: a review", Efstathios Alichanidis & Anna Polychroniadou, Dairy Sciеnce & Technology, Volume 88, Number 4-5, July–October 2008
  2. ^ The Bulgarian Institute for Standardization BDS 15:2010”. The Bulgarian Institute for Standardization (BDS). 2017年6月17日閲覧。



シレネと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「シレネ」の関連用語

シレネのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



シレネのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのシレネ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS