ゴダイヴァ夫人の伝説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 15:08 UTC 版)
「コヴェントリー」の記事における「ゴダイヴァ夫人の伝説」の解説
コヴェントリーは1043年、領主であったレオフリック (Leofric) とその妻ゴダイヴァ夫人 (Lady Godiva) により、ベネディクト派の修道院が設立されたことに端を発していると言われてきた[誰によって?]。最近の調査では、この修道院は1022年には存在していたようであり、2人はそれを支援したといった見方が強い[誰によって?]。 領主レオフリックとゴダイヴァ夫人については有名な伝説がある。重税に苦しむ領民を気の毒に思ったゴダイヴァが、夫レオフリックに税を軽くするように申し述べたところ、レオフリックはゴダイヴァが慎み深い女性であることを知りながら「お前が全裸で馬に乗って町を一周したら考えてやろう」と言った。悩んだ末にゴダイヴァは決意し、町中の民に外を見ないように命じた上、長い髪だけを身にまとって馬で町を一周したのである。町民はみな、このゴダイヴァのふるまいに心を打たれ、窓を閉めて閉じこもった。これにより、レオフリックはやむを得ず税を軽くしたという。なお、このときにただ1人外を覗いた男がおり、これがピーピング・トム (Peeping Tom) という言葉の由来になったという。 中世を専門とする歴史家の見解は、上記の伝説が史実ではないことで一致している。 この伝説にちなんで、市の中心部には、馬に乗ったゴダイヴァの像が建っている。
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