ケニア空軍とは? わかりやすく解説

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ケニア空軍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/28 22:42 UTC 版)

ケニア空軍
Kenya Air Force
ケニア空軍の紋章
創設 1964年
国籍 ケニア
軍種 空軍
規模 2,500名[1]
上級部隊 ケニア国防軍
識別
空軍旗
国籍マーク
フィンフラッシュ
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ケニア空軍英語: Kenya Air Force)は、ケニア空軍組織[2]

概要

ケニア領空の防衛と主権維持を主任務とし、陸海軍の支援および災害・非常事態時の文民協力を副次任務とする[3]

航空部隊は、2個戦闘飛行隊、1個輸送飛行隊、1個訓練飛行隊、1個ヘリコプター飛行隊で構成されている[1]。装備は、アメリカヨルダンから導入した21機のF-5E/F戦闘機のほか、10機の輸送機と33機の練習機、32機のヘリコプターが現役である[2][1]。総兵員数は、2024年時点で2,500名[1]

なお、ケニアには空軍の他に警察にも航空隊があり、固定翼機6機とヘリコプター9機を保有している[1]

歴史

ケニア独立直後の1964年に創設された[2](1971年とする資料もある[4])。

1982年に、空軍将校の一部が軍事クーデターを企図するも失敗(1982 Kenyan coup attempt)、これにより空軍は一度解散させられている[2]。その後ケニア陸軍の傘下で再開され、1994年にようやく独立した空軍としての立場を回復した[2]

1999年7月1日、前月にソマリア民兵がケニア領内に侵入し、ケニア陸軍のパトロール部隊を襲撃して武器や車両を略奪したことに対する警告として、爆装したF-5E戦闘機をソマリア領内で飛行させた[5]

2011年10月からの8か月間、初の国外戦闘となるソマリアでの対テロ作戦「Linda Nchi」を実施[2]アル・シャハブに対して戦闘機による対地攻撃や、ヘリによる陸軍特殊部隊の輸送などを行った[2]

保有装備

現役

機種名 画像 バージョン 運用数 備考
戦闘機
F-5 タイガー[1] F-5E/F[1] 17 / 4[1] アメリカとヨルダンから導入[2]
輸送機
C-27J スパルタン[1] 3[1]
DHC-8[1] 3[1] 稼働状態は疑問[1]
M-28 スカイトラック[1] C-145A[1] 3[1]
Do-28[1] Do-28D-2[1] (6)[1] 保管中[1]
フォッカー70[1] 1[1] 要人輸送用[1]
練習機
ブルドッグ[1] ブルドッグ103/127[1] 8[1] 稼働状態は疑問[1]
EMB-312 ツカノ[1] ショート ツカノ Mk51[2] 11[1] 数機は武装可能[2]。稼働状態は疑問[1]
G120[1] G120A/TP[1] 5 / 9[1]
回転翼機
AH-1[1] AH-1F[1] 3[1]
AW139[1] 3[1]
フェニック[1] H125M[1] 8[1]
Mi-171[1] Mi-171E[1] 1[1]
SA330 ピューマ[1] SA330G[2] 10[1] 稼働状態は疑問[1]
UH-1[1] UH-1H[1] 7[1]
兵装
AIM-9 サイドワインダー[1] 空対空ミサイル[1]
AGM-65 マーベリック[1] 空対地ミサイル[1]

退役

脚注

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax ay az ba bb The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2024) (英語). The Military Balance 2024. Routledge. p. 499. ISBN 978-1-032-78004-7 
  2. ^ a b c d e f g h i j k 柿谷 哲也『万物図鑑シリーズ 全164か国 これが世界の空軍力だ!』笠倉出版社、2014年6月23日、136頁。 ISBN 978-4-7730-8717-8 
  3. ^ KENYA AIR FORCE”. ケニア国防省. 2025年3月20日閲覧。
  4. ^ a b c d 航空情報『航空ハンドブック』酣燈社、1975年、40頁。doi:10.11501/11915590 
  5. ^ アフリカ協会「在アフリカ公館情報」『Africa』第39巻第10号、1999年10月、44-45頁、doi:10.11501/6049607 
  6. ^ a b c d e f g h 国際戦略研究所 編、防衛庁防衛研究所 上野英詞 訳『ミリタリー・バランス 1994-1995』メイナード出版株式会社、1995年3月10日、357頁。 ISBN 4-944025-24-6 
  7. ^ a b c d 国際戦略研究所 編、防衛庁防衛局調査第二課 訳『ミリタリー・バランス 1981-1982』朝雲新聞社、1981年11月25日、167頁。 ISBN 4-7509-3003-2 



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