グロッセ-リヒターフェルト電気軌道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/30 04:27 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動グロッセ リヒターフェルト電気軌道(ドイツ語: Straßenbahn Groß-Lichterfelde)は、ジーメンス・ウント・ハルスケによってベルリン郊外のリヒターフェルトに建設され、1881年5月16日に運行開始した世界初の路面電車である。
概要
ヴェルナー・フォン・ジーメンスは既に最初の電動式客車をベルリンの産業博覧会で2年前に実演済みだった。この概念を開発するために彼はリヒターフェルト西部のプロシア陸軍の士官学校 (Hauptkadettenanstalt) の既存の軌道を使用して路面電車を走らせる公式の許可を得た。
アンハルト線のリヒターフェルト東駅を起点としてZehlendorfer Straße(ツェーレンドルフ通り 現在のFinckensteinallee:フィンケンシュタインアレー)にある士官学校までの全長2.4kmの路線だった。それぞれの車両は180V直流 4kWの電動機を備え、電力は走行用の軌道の間に敷設された第三軌条から集電した。メーターゲージの軌道は車道から分離され、侵入が禁止された。
踏切では通行者の安全のため列車通過時以外は送電を停止していたが、それでも人や馬が感電する事故は跡を絶たなかった。また、若者達による軌道上に金網を置く事による短絡で金属が光る光景を楽しむ悪戯で運行が停止された。
1891年に架線が設置され、路線はリヒターフェルト西駅まで延伸された。複数回の路線延伸後、1931年に運行は終了した。
関連項目
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