クンマーの定理とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > クンマーの定理の意味・解説 

クンマーの定理

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/15 17:33 UTC 版)

数学において、クンマーの定理(クンマーのていり、英: Kummer's theorem)は二項係数におけるp進付値を与える定理で、エルンスト・クンマーによって1852年に示された[1]

主張

整数 n ≥ m ≥ 0 と素数 p に対し、 二項係数 p で割り切れるような最大の回数 mn-m を底 p で加算した時の繰り上がりの回数と等しい。

また、以下のような同値な表現も存在する。

整数 np 進表示を とし、桁和 を定める。このとき、

この公式は、ルジャンドルの公式[2]に適用することで証明できる。

が2で割り切れる最大回数を求める。m = 3 = 112, n-m = 7 = 1112p = 2 進法で以下のように加算すると3回繰り上がる。

したがって である。実際 は2で最大3回割り切れる。

p 進法での桁和を用いても求められる。2進法での3, 7, 10 の桁和はそれぞれ, , なので、

多項係数への一般化

クンマーの定理は次のように 多項係数 にも一般化することができる。

関連項目

出典

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  クンマーの定理のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「クンマーの定理」の関連用語

クンマーの定理のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



クンマーの定理のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのクンマーの定理 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS