キアロスクーロ版画
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「キアロスクーロ」の記事における「キアロスクーロ版画」の解説
キアロスクーロ版画とは、異なる色を印刷するのに2つ以上の版木を使うオールド・マスター・プリント(Old master print)である。1508年にキアロスクーロ版画を発明したのはドイツのハンス・ブルクマイアーだった。イタリアではその2、3年後、ウーゴ・ダ・カルピ(Ugo da Carpi)が最初にキアロスクーロ版画を制作した。他にキアロスクーロ版画を作った美術家には、ルーカス・クラナッハ、ハンス・ヴェヒトリン(Hans Wechtlin)、ハンス・バルドゥング、パルミジャニーノらがいる。ドイツではキアロスクーロ版画はほんの数年使われただけだったが、イタリアでは16世紀中使われた。それ以降では、オランダのヘンドリック・ホルツィウスがたまに用いた。ドイツでは通常、ラインブロックと呼ばれる線のみの1つの版木と、1つ以上のトーンブロックと呼ばれる色を平たく塗る版木で制作された。一方イタリアでは通常、異なる効果を出すためトーンブロックしか使わず、この語が元々意味していた素描、あるいは水彩に近かった。
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