ガニュメート_(シューベルト)とは? わかりやすく解説

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ガニュメート (シューベルト)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/07 16:24 UTC 版)

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ガニュメート』(Ganymed作品19-1D544は、オーストリアの作曲家フランツ・シューベルト1817年3月に作曲した歌曲ゲーテの詩に基づく。同じ詩にシューベルトと同時代の作曲家フリードリヒ・ライヒャルトや19世紀末の歌曲の大家フーゴー・ヴォルフも作曲している。

概要

  • 通作形式で作曲されたバラードである。
  • シューベルト在世当時としてはきわめて斬新な調性設定が行われており、最初変イ長調で始まるものの、途中、種々の転調を経て最後はヘ長調で終わる。
  • 詩は、オリュムポスの最高神ゼウスに見初められ、天界にあげられるガニュメーデースの心を歌うが、その実、詩の中で神(Gott)を父(Vater)と呼んでいることからわかるように、その対象はキリスト教の神であると思われる。シューベルトはその天界への憧れの気持ちを、彼特有の美しい音楽で描いている。

原詩全文

Ganymed

Johann Wolfgang von Goethe
Wie im Morgenglanze
du rings mich anglühst,
Frühling, Geliebter!
Mit tausendfacher Liebeswonne
sich an mein Herz drängt
deiner ewigen Wärme
heilig, Gefühl.
unendliche Schöne!
in diesen Arm!
Ach, an deinem Busen
lieg ich, schmachte,
und drängen sich an mein herz.
Du külst den brennenden
Durst meines Busens,
lieblicher Morgenwind!
Ruft drein die Nachtigall
liebend nach mir aus dem Nebeltal.
Ich komm, ich komme!
ach, wohin? wohin?
Hinauf! strebts hinauf!
Es schwebe die Wolken
abwärts, die Wolken
neigen sich der sehnenden Liebe.
Mir! mir!
in eurem Schoße
aufwärts!
umfangend umfangen!
aufwärts an deinen Busen,
allliebender Vater!

関連項目

  • ガニュメート (ヴォルフ)

外部リンク




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