カルミウス川とは? わかりやすく解説

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カルミウス川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 02:01 UTC 版)

カルミウス川

中流の自然保護区域を流れるカルミウス川

ドネツィク州南部を流れるカルミウス川の流路
カルミウス川 (ウクライナ)
カルミウス川 (黒海)
延長 209 km (130 mi) km
流域面積 5,070 km2 (1,960 sq mi) km²
河口・合流先 マリウポリタガンログ湾アゾフ海
流路  ウクライナ ドネツィク州
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カルミウス川(カルミウスがわ、英語: The Kalmiusウクライナ語: Кальміусロシア語: Кальмиус)は、ウクライナの都市マリウポリを貫流する2本の川のひとつ。もうひとつの川であるカリチク川は、カルミウス川に合流する。カルミウス川は、マリウポリ近郊でアゾフ海タガンログ湾に注ぐ[1]。河口付近にはアゾフスタル製鉄所がある。

カルミウスは、後にマリウポリが建設された場所にあった、16世紀コサックの宿営地の名である[2]

英語で「カルミウス・トレイル (Kalmius Trail)」と称されるこの川に沿ったルートは、タタールの侵攻に用いられ、いわゆるムラフスキー・トレイル英語版から枝分かれしたルートのひとつとなっていた。

ドンバス戦争さなかの2014年8月、ドネツク人民共和国と称する分離派の勢力が攻勢に出た後、ドネツィク州南部では、カルミウス川が境界となり、ドネツク人民共和国側が支配する東岸と、ウクライナ政府が支配する西岸を分けていた[3]。ドネツク人民共和国側の部隊のひとつは、カルミウス部隊英語版と名付けられていた。

脚注

  1. ^ 海老澤哲雄、宇野伸浩「C.de Bridia による Hystoria Tartarorum 訳・注(1)」『内陸アジア言語の研究』第10号、1995年、 48頁。 NAID 120004850137
  2. ^ Mariupol”. www.britannica.com. Encyclopædia Britannica. 2019年4月14日閲覧。
  3. ^ Kramer, Andrew E (2015−06−04), Hardening of Positions Undercuts Ukraine Peace Accord, The New York Times, http://mobile.nytimes.com/2015/06/05/world/europe/hardening-of-positions-undercuts-ukraine-poroshenko-peace-accord.html 

座標: 北緯47度05分10秒 東経37度34分32秒 / 北緯47.0862度 東経37.5755度 / 47.0862; 37.5755





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