カスコ・ビエホ (ビルバオ)とは? わかりやすく解説

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カスコ・ビエホ (ビルバオ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/20 09:00 UTC 版)

カスコ・ビエホ地区
ビルバオ市街地における位置

カスコ・ビエホ地区(スペイン語: Casco Viejo、正式名称はバスク語の アルデ・サアラ(Alde Zaharra)、両名称とも「旧市街」の意)は、スペインバスク州ビスカヤ県ビルバオ市内にあるもっとも古い地区で、ビルバオの起源となった地区である。別名としてスペイン語ではラス・シエテ・カジェス(Las Siete Calles)、バスク語では サスピカレアク と(Zazpi Kaleak)も呼ばれる(ともに、「7本の通り」の意)。

構造

18世紀のカスコ・ビエホの絵図

1300年に建設されたビルバオの旧市街であり、今日でも中世風の趣を残している。当初は3本の通りしかなかったが、15世紀にはさらに4本の通りが建設され[1]、通りは細い路地で結ばれた。8本目のロンダは城壁の外にあり、城壁付近を警備するために使用された。何度かの洪水と1569年の大火事を経験し、1571年には街の拡張を行うために城壁が取り壊された[2]

通りはそれぞれソメラ(上)、アルテカレ(中通り)、テンデリア(店主)、ベロスティカレ、カルニセリア・ビエハ(古い肉屋)、バレンカレ(下通り)、バレンカレ・バレナ(最下通り)と呼ばれた。城壁が取り壊された後にはベリア広場(新広場)、サンタ・マリア通り(聖マリア通り)、ビデバリエタ通り(新通り)、コレオ通り(郵便局通り)、アスカオ通りなどが建設された。今日のカスコ・ビエホ街区にはリベラ通り(河岸通り)、アレナル公園(砂場公園)、エスペランサ通り(希望通り)などが存在する。

観光

今日のカスコ・ビエホはビルバオでもっとも華やかな場所のひとつであり、多くのショップやバル、歴史的宗教建築物(サン・アントン教会、サントス・フアネス教会、ビルバオ大聖堂、サン・ニコラス教会)がある。リベラ市場はヨーロッパ最大級の食品小売市場である。アリアーガ劇場エウスカルツァインディア(バスク語アカデミー)、神学校を改装して開館したバスク博物館、ペロータ・バレンシアーナ場スペイン語版、図書館なども存在する。旧市街の大部分は日中のみ歩行者専用道路となる。

カスコ・ビエホは行政区としてはイバイオンド区スペイン語版にあり、ビルバオの中心駅であるビルバオ=アバンド駅からはネルビオン川を挟んだ対岸にある。ビルバオ=アチュリ駅からも徒歩圏内である。市内他所とはメトロ・ビルバオビルバオ・トラム、バスなどで結ばれており、メトロではカスコ・ビエホ駅が最寄り駅である。

ギャラリー

脚注

  1. ^ Tusell 2004: 19
  2. ^ Arizaga Balumburu, Beatriz and Martínez Martínez, Sergio. “El espacio público de la villa de Bilbao”. euskomedia.org. 2008年9月17日閲覧。

文献

  • Tusell Gómez, Javier (2004). Bilbao a través de su Historia. Bilbao. p. 212. ISBN 84-95163-91-8 



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