オクチルシアノアクリレートとは? わかりやすく解説

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オクチルシアノアクリレート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/27 09:15 UTC 版)

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オクチルシアノアクリレート
識別情報
CAS登録番号 6701-17-3 
PubChem 23167
ChemSpider 21678 
特性
化学式 C12H19NO2
モル質量 209.28 g mol−1
外観 Colorless liquid
への溶解度 Reacts
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

オクチルシアノアクリレート (OCA)は、シアノアクリル酸エステルであり、2-シアノ-2-プロペン酸のオクチルエステルである。無色の液体で、鋭い刺激臭を示す。その主な用途は、医療用のシアノアクリレート接着剤の主成分である。

医学と獣医学の用途には、オクチルシアノアクリレート、n-ブチルシアノアクリレート、イソブチルシアノアクリレートが一般的に使用される。それらの化合物は迅速に創傷をふさぎ[1]、静菌作用を示し、通常、痛みを伴わない[要出典]。ブチルエステルは強い接着性を示すが硬く、一方、オクチルエステルは弱い接着性しか示さないが、柔軟性に優れている。オクチルシアノアクリレートとn-ブチルシアノアクリレートをブレンドすることで、柔軟性と強い接着性を兼ね備えた接着剤となる。

OCAは水分の存在下、急速に重合反応を起こす。また、OCAが硬化した接着剤は、高温加熱により熱分解と解重合を起こす、その際、発生する気体状の生成物は、肺や眼に強い刺激性を示す。

脚注

  1. ^ Singer, A. J.; McClain, S. A.; Katz, A. (2004年). “A porcine epistaxis model: hemostatic effects of octylcyanoacrylate”. Otolaryngology-Head and Neck Surgery 130 (5): 553–557. doi:10.1016/j.otohns.2003.09.035. PMID 15138419. 

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