エナジックスポーツ高等学院
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エナジックスポーツ高等学院 | |
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北緯26度33分4.9秒 東経128度2分58.9秒 / 北緯26.551361度 東経128.049694度座標: 北緯26度33分4.9秒 東経128度2分58.9秒 / 北緯26.551361度 東経128.049694度 | |
国公私立の別 | 私立学校 |
設置者 | 学校法人大城学園 |
設立年月日 | 2024年(前身のサポート校は2021年開校) |
共学・別学 | 男女共学 |
課程 | 全日制課程 通信制課程(狭域通信制) |
設置学科 | 普通科[1] |
学校コード | D147320900027 |
高校コード | 47513A |
所在地 | 〒905-2266 沖縄県名護市字瀬嵩296 |
外部リンク | https://www.oshiro.ed.jp/enagicsports-hs/ |
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エナジックスポーツ高等学院(エナジックスポーツこうとうがくいん、英語: Enagic Sports High School[注 1])は、沖縄県名護市にある高等学校。学校法人大城学園が運営。本項では実質的な前身である、2021年に開校した同名の通信制高校サポート校(技能連携教育施設)についても記述する。
概要
医療・健康機器の開発メーカーや沖縄県内でホテル・飲食店・クリーニングチェーン店などを展開するエナジックグループ[注 2]の創業者・実業家・会長で、沖縄出身の大城博成が理事長を務める。「文武ともに力強く、世界で求められる豊かな国際性と高いコミュニケーション能力を持ったグローバル人材の育成」を教育理念に掲げ、大城の故郷である名護市で開校。校舎は旧名護市立久志小学校跡地を利用したものである[5]。
大城学園
大城はエナジック会長の名字から。沖縄県内では本校の他、読谷こばと幼稚園(読谷村)を運営。 また、2025年(令和7年)3月には、千葉科学大学を、2026年(令和8年)4月より大城学園が運営することで合意がなされた[6]。
歴史
- 2021年(令和3年)4月 - 同年2月に沖縄県教育委員会より指定技能教育施設として認可を受け、エナジック教育福祉財団によって[7]広域通信制高等学校である星槎国際高等学校との技能連携によるサポート校として[8]開校[9]。
- 2022年(令和4年) - サポート校「エナジックスポーツ高等学院」名義で沖縄県高野連加盟[10]。加盟時点でサポート校の単独名義で高野連に加盟していたのは全国で唯一である[注 3]。
- 2024年(令和6年)4月 - 沖縄県私学審議会の認可[11]を受け、全日制課程[12]および狭域通信制課程を設置し、高等学校(一条校)として開校。第106回全国高等学校野球選手権大会で沖縄大会決勝まで進出するが興南に敗れ準優勝。
- 2025年(令和7年) - 前年の第105回九州地区高等学校野球大会の結果(準優勝)を受け、第97回選抜高等学校野球大会に九州代表として出場が決定する[13]。なお2025年1月時点での野球部のユニフォームにある校名のロゴ[14]の「enagic」部分は、母体であるエナジックグループのロゴ[15]と同一であるため、春・夏大会の歴史で初めてユニフォームの胸部に企業ロゴが掲示されることとなった。
部活動
- 野球部 - 2022年4月創部[16]
- ゴルフ部 - 2022年4月創部
- 陸上部 - 2025年4月創部
- 卓球部 - 2025年4月創部
- ボウリング部 - 2025年4月創部
著名な出身者
- 龍山暖 - プロ野球選手(埼玉西武ライオンズ/2024年度ドラフト6位)野球部1期生(2025年卒)
脚注
注釈
- ^ 高等学校設置認可を受ける以前であるサポート校時代の2022年時点でこの名称を使用している[1]。学校教育法の第135条に、「専修学校、各種学校その他第一条に掲げるもの以外の教育施設は、同条に掲げる学校の名称又は大学院の名称を用いてはならない。」とあるが、「High School(ハイスクール)」がこれに当たるかどうかは明記されていない。
- ^ 「還元水」と呼ばれるアルカリ電解水の生成装置やウコンのサプリメントなどを販売していて、2010年には特定商取引法違反(不実告知など)で9カ月の業務停止命令を受けた[2]。また2018年には前年3月期までの数年間での約30億円の申告漏れを指摘され、うち8億円を所得隠しとして認定された。追徴税額は約9億円[3]。日本経済新聞によれば「マルチ商法業者」であるとされる[2]。日本電解水協会正会員[4]
- ^ 沖縄県高野連にはこの時点で「KBC高等学院」が「KBC学園未来高校沖縄」名義で加盟していた。なお他県においては日立工業専修学校高等課程が「科学技術学園高等学校日立」名義で茨城県高野連(硬式)に、星槎国際高等学校湘南学習センターが「星槎国際高等学校湘南」名義で神奈川県高野連(硬式)に、富山みらい学園(未来高等学校富山中央学習センター)が「未来高等学校富山」名義で富山県高野連(硬式)にそれぞれ加盟しているが、2023年度までの時点でサポート校の単独名義(サポート元の通信制高校の校名が入らない)での都道府県高野連加盟はエナジックスポーツ高等学院のみであった(2024年度よりKBC高等学院がサポート校単独名義で加盟)。
出典
- ^ https://www.pref.okinawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/008/452/r0606_koko03.pdf
- ^ a b “消費者庁、マルチ商法業者に業務停止命令 虚偽の勧誘で”. 日本経済新聞社. 2025年1月24日閲覧。
- ^ “浄水器販売「エナジック」、グループで30億円申告漏れ”. 朝日新聞デジタル. オリジナルの2018年7月14日時点におけるアーカイブ。
- ^ 会員企業一覧
- ^ “地元出身の企業人が設立 理念は「世界へ翔く、トップアスリートの育成」”. ANSER (2024年7月2日). 2024年7月13日閲覧。
- ^ “千葉科学大 事業譲渡へ 学部構成など維持 沖縄・大城学園と合意 26年4月変更目指す /千葉”. 毎日新聞 (2025年3月19日). 2025年4月8日閲覧。
- ^ “開校発表記者会見 | エナジックスポーツ高等学院 ”. 2025年1月24日閲覧。
- ^ 令和6年度募集要項には「沖縄県教育委員会指定技能教育施設で、広域通信制高等学校星槎国際高等学校との間で技能連携をすることで、高等学校卒業資格を取得することができます。3年間名護市で日々の授業、試験、各種スポーツに取り組むことで卒業に必要な単位を修得できます。」とある。
- ^ “トップアスリートへ一歩 エナジック高等学院、開校式も”. 琉球新報 (2024年4月16日). 2024年7月13日閲覧。
- ^ “沖縄県高野連加盟校一覧”. 2022年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年1月25日閲覧。
- ^ “令和5年度第2回沖縄県私立学校審議会”. 沖縄県. 2025年1月24日閲覧。
- ^ “スポーツ人材を育成するエナジック高校、名護市に開校 「世界へ羽ばたくトップアスリート」の輩出目指す”. 沖縄タイムス (2024年4月6日). 2024年7月13日閲覧。
- ^ 「創部3年でセンバツ甲子園へ! 沖縄の新鋭校・エナジックスポーツ高等学院ってどんな学校?」『web Sportiva』2025年1月24日。2025年1月26日閲覧。
- ^ “硬式野球”. エナジックスポーツ高等学院. 2025年1月25日閲覧。
- ^ “還元水のエナジック”. 2025年1月25日閲覧。
- ^ 「創部3年でセンバツ決定 沖縄のエナジックってどんな高校? 予測不能な「ノーサイン野球」」『沖縄タイムス+プラス』2025年1月24日。2025年1月26日閲覧。
関連項目
外部リンク
- エナジックスポーツ高等学院のページへのリンク