ウィリアム・トレイルとは? わかりやすく解説

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ウィリアム・トレイル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/14 15:30 UTC 版)

ウィリアム・トレイル
William Trail
生誕 (1746-06-23) 1746年6月23日
スコットランドアンガス、モントローズ
死没 1831年2月3日(1831-02-03)(84歳没)
イングランドバース
研究分野 数学
研究機関 アバディーン大学のマーシャル・カレッジ
出身校 グラスゴー大学
主な業績 教科書執筆
プロジェクト:人物伝
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Down and Connorの教会

ウィリアム・トレイル: William Trail , Traill (1746-06-23) 1746年6月23日1831年2月3日(1831-02-03) )はスコットランド出身の数学者。数学の教科書の著者として有名。人生の大半を北アイルランドで過ごした。 エディンバラ王立協会フェロー英語版Royal Irish Academy英語版フェロー。

経歴

トレイルの家系に関する情報は不明な点が多い。英国人名事典には、セント・モナンズ英語版牧師のウィリアム・トレイル(William Trail、1712–1756)と、メアリー・トレイル(Mary Trail,1731–1756)の息子であるとの記述がある[1]哲学協会英語版ジェームズ・トレイル英語版の子としている[2]。ジェームズは1756年に北アイルランドの牧師になるためスコットランドを去り、1765年にBishop of Down and Connor英語版を得て、1783年に没している。彼の祖母アグネス・トレイル(Agnes Trail)を通して、幼きウィリアムは数学者ジョージ・ルイス・スコットと親戚であり、二人は頻繁に文通した[3]

1759年、マーシャル・カレッジ英語版に入学し、1763年グラスゴー大学に越した。 ロバート・シムソンの下で学び、1766年修士を獲得した[4]

1766年、ジョン・プレイフェアロバート・ハミルトン英語版との競争に勝ち、マーシャル・カレッジの数学長の地位を得た[5]

1776年、退職して北アイルランドに移り、父の下でDown,Connor教区 (Roman Catholic Diocese of Down and Connorの長になった[6]。その後も、アイルランド聖公会にとどまり、残りの人生の49年間、宗教的な義務を果たした[7]

1783年、エディンバラエディンバラ王立協会英語版共同創設者の1人になった。

1821年頃、バースで妻ともに引退し、1831年没した。

出版物

1770年、「Elements of Algebra for the use of Students in Universities」を出版した。この作品は彼の功績の中でもっとも有名なもので、絶大な人気を誇った[4]

トレイルはまた、1812年にロバート・シムソンの伝記を出版したことでも知られる[8]。ただし、伝記自体はあまり評価されいていないが、シムソンとその幾何学研究の直接的な情報を後世に伝えた[9]

家族

1799年、フランシス・チャータリスの末娘フランシス・チャータリス(Frances Charteris ,1754-1848)と結婚した。

出典

  1. ^ Wood, Paul (2004). "Trail, William (1746-1831)". Oxford Dictionary of National Biography (英語) (online ed.). Oxford University Press. doi:10.1093/ref:odnb/70350. 2020年6月9日閲覧 (要購読、またはイギリス公立図書館への会員加入。)
  2. ^ Biographical Index of Former Fellows of the Royal Society of Edinburgh 1783–2002. The Royal Society of Edinburgh. (July 2006). p. 940. ISBN 0-902-198-84-X. https://www.rse.org.uk/cms/files/fellows/biographical_index/fells_indexp2.pdf 
  3. ^ Chalmers, Alexander (1812). George Lewis Scott in Chalmer's Biography, Volume 27. Nichols, Son & Bentley. p. 272 
  4. ^ a b Tweddle, page 192
  5. ^ Gibson, page 86
  6. ^ The Gentleman's Magazine: obitury of Lady Frances Charteris Trail 1848
  7. ^ Gibson, pages 86–87
  8. ^ Tweddle, page 270
  9. ^ Gibson, page 87

参考文献

外部リンク




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