イェルパハとは? わかりやすく解説

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イェルパハ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/21 22:39 UTC 版)

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イェルパハ
Yerupajá
標高 6,635 m
所在地 ペルーアンカシュ県ワヌコ県リマ県県境)
位置 南緯10度16分08秒 西経76度54分19秒 / 南緯10.26889度 西経76.90528度 / -10.26889; -76.90528座標: 南緯10度16分08秒 西経76度54分19秒 / 南緯10.26889度 西経76.90528度 / -10.26889; -76.90528
山系 アンデス山脈ワイワッシュ山群英語版
初登頂 デービッド・ハラー、ジェームズ・マクスウェル(1950年)
イェルパハ
イェルパハ (ペルー)
プロジェクト 山
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イェルパハ(Yerupajá)は、アンデス山脈の一部であるペルー中西部のワイワッシュ山群英語版に属する山である。標高6,635m。山名の「イェルパハ」はケチュア語で「白い夜明け」を意味している[1]

地理

イェルパハが属するワイワッシュ山群は、ペルーの最高峰であるワスカランが属するブランカ山群英語版の南方に位置している。ペルーではワスカランに次いで2番目に高い山で、ワイワッシュ山群の中では最も標高が高い主峰である。また、アマゾン川水系における最高地点ともなっている[2]。行政上はアンカシュ県ワヌコ県リマ県の3県に跨る。

登頂

アンデス山脈の高峰の中でも最も登頂が困難な山の1つであるため、登頂に成功した人数は僅かである。ノーマルルートは南西壁ルートで、通常はワラスから南へ向かい、チキアン英語版よりハワコチャ湖を経由してアプローチする[2]。初登頂は1950年にデービッド・ハラーとジェームズ・マクスウェルによって成し遂げられ[3]、北側のピーク(イェルパハ・ノルテ)は1968年にグレイム・ディングル英語版とロジャー・ベイツによって達成された。

登山史

  • 1950年、南西壁ルートでデービッド・ハラーとジェームズ・マクスウェルが初登頂。
  • 1966年、西壁直登ルートでリーフ・パターソンとホルヘ・ペテレクによる第二登。当該ルートによる初登頂[3]
  • 1968年、北東壁ルートでクリス・ジョーンズとポール・ディクスが初登頂[4]
  • 1969年ラインホルト・メスナーピーター・ハーベラー英語版による東壁登攀(登頂は標高6,121mのイェルパハ・チコ)[5]


関連項目

  • シウラ・グランデ英語版 同じワイワッシュ山群の山での遭難事故が「運命を分けたザイル」(原題: Touching the Void)の邦題で映画化された。

脚注

  1. ^ NEVADO YERUPAJÁ ANDES HANDBOOK, 2019年9月4日閲覧。
  2. ^ a b Yerupajá Summitpost.org, 2019年9月4日閲覧。
  3. ^ a b Graber, Michael (December 1995). “Yerupaja - The West Face Direct”. Climbing (93): 30. ISSN 0045-7159. 
  4. ^ Jones, Chris (1969). Carter, H. Adams. ed. “Yerupaja - The Amazon Face”. American Alpine Journal (Philadelphia, PA, US: American Alpine Club) 16 (43): 271–274. 
  5. ^ Reinhold Messner: Aufbruch ins Abenteuer. Der berühmteste Alpinist der Welt erzählt. Bergisch Gladbach 1979, S. 122–133.



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