イアン・マレー_(第10代アソル公爵)とは? わかりやすく解説

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イアン・マレー (第10代アソル公爵)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 14:57 UTC 版)

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閣下
第10代アソル公爵
ジョージ・イアン・マレー

DL
10代公爵、ブレア城にて
アラン・ウォーレン英語版撮影
個人情報
生誕1931年6月19日
死没 (1996-02-27) 1996年2月27日(64歳没)
国籍イギリス
政党保守党
身長195 cm (6 ft 5 in)
出身校クライスッチャーチ・カレッジ,オックスフォード大学
渾名チビのイアン(Wee Iain)

第10代アソル公爵ジョージ・イアン・マレー英語: George Iain Murray, 10th Duke of Atholl,DL、1931年6月19日 - 1996年2月27日)はイギリスの貴族、地主。

生涯

公爵が復活させたアソル公家私兵アソル・ハイランダーズ英語版
本邸アソル城の前に立つ公爵

ジョージ・アンソニー・マレー陸軍中佐(George Anthony Murray、1907年1月7日 - 1945年4月戦死)とアンゲラ・ピアソン(Angela Pearson、第2代カウドレー子爵英語版の娘)との長男として生まれた[1]。彼は第3代アソル公爵の次男ジョージ・マレー英語版の昆孫にあたっており、遠縁ながら公爵家の親族であった[註釈 1][1]

イートン校に学んだのち、オックスフォード大学クライストチャーチ・カレッジに進学、学士課程を修了した[2]。本家筋の第9代アソル公爵英語版が1957年に子のないまま死去すると、アソル公爵位を始めとするスコットランド貴族爵位を継承した[1][2]。この際に併せて父祖の地所を相続した。翌年にはスコットランド貴族代表議員に選ばれて1963年までその職を務めた[2]貴族院議員として月曜会英語版に所属した[3]。1966年には休止していた公爵家私兵アソル・ハイランダーズ英語版を再興している[4]。儀仗兵アソル・ハイランダーズは公爵家旧邸宅ブレア城英語版を拠点として、現在も同地で活動している[4]。また、1980年にパース=キンロス州副統監(Deputy Lieutenant of Perth and Kinross)に就任した[2]

公爵は生涯未婚であったことから、爵位は親族のジョン・マレー英語版へと継承された[1][2]。ジェームズは死の前日に邸宅アソル城と一族の地所について、慈善団体アソル・エステート(Atholl Estate)への寄付を発表した[5]。同トラストはかつての公爵家地所145,000エーカー(約580㎢)を擁して事業展開を続けている[5]

人物

  • 195cmの長躯を誇る人物であったが、それに反して『チビのイアン(Wee Iain)』と渾名された[5]

脚注

註釈

[脚注の使い方]
  1. ^ 彼は3代公の次男ジョージ・マレーの息子ジョージ英語版の孫サー・ジョージ・マレー英語版の更に曾孫にあたる。

出典

  1. ^ a b c d Heraldic Media Limited. “Atholl, Duke of (S, 1703)” (英語). www.cracroftspeerage.co.uk. Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. 2020年9月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月7日閲覧。
  2. ^ a b c d e Cokayne, G. E., ed (1998). The Complete Peerage, or a history of the House of Lords and all its members from the earliest times, volume XIV: Addenda & Corrigenda. 14 (2nd ed.). Stroud: Sutton Publishing. p. 48. ISBN 978-0-7509-0154-3 
  3. ^ Copping, Robert, The Monday Club—Crisis and After May 1975, page 25, published by the Current Affairs Information Service, Ilford, Essex, (P/B).
  4. ^ a b Queen Victoria and the fascinating royal story behind the Duke of Atholl's private army revealed”. Daily Record (2016年5月26日). 2017年2月19日閲覧。
  5. ^ a b c 稲富博士のスコッチノート 第104章 ピットロッホリー散歩 -(1)アソール公爵とブレア城” (日本語). サントリー バランタイン. 2020年9月24日閲覧。

外部リンク

スコットランドの爵位
先代:
ジェイムズ・ステュワート=マレー英語版
アソル公爵
1957年 – 1996年
次代:
ジョン・マレー英語版



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