アーベルの総和公式とは? わかりやすく解説

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アーベルの総和公式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/24 04:07 UTC 版)

アーベルの総和公式(アーベルのそうわこうしき、: Abel's summation formula)は、級数の変形に関する公式の一つである。 部分和分の一種で、級数の大きさの評価に用いられる(この公式による級数の変形を単に部分和分ということもある)。

定理

数列 と実数 に対し、 その総和を と定める。 また関数 において微分可能とする。このとき

が成り立つ。

より一般に、 において微分可能なとき

が成り立つ。

解説

この定理はアーベルの級数変形法の特殊な場合である。

また、リーマン=スティルチェス積分部分積分の公式でもあり、リーマン=スティルチェス積分を使って

とも表される。

証明については Apostol, 第3章および第4章 や Hardy-Wright, 第22章を参照。

調和級数 について、 とおくと より

が成り立つ。このことから

となる定数 γ が存在することが分かる。この定数 γオイラーの定数といわれる。

参考文献

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