アランの名による前奏曲とフーガとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > アランの名による前奏曲とフーガの意味・解説 

アランの名による前奏曲とフーガ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/20 16:05 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

アランの名による前奏曲とフーガ仏語Prélude et Fugue sur le nom d'Alain)は、フランスの作曲家モーリス・デュリュフレ1940年(一説には1942年)に作曲したオルガン曲である。作品番号7(デュリュフレの作品は作品番号14までしかない)、デュラン社より出版。

オルガニストとしての盟友であり、第二次世界大戦で若くして戦死した作曲家ジャン・アランを追悼する目的で書かれた。そのためこの作品にはアラン(Alain)の名を音名変換することによって得られる音列(ラレララファ)が全面的に用いられている。

この音名変換は、ラヴェルの『ハイドンの名によるメヌエット』(ドビュッシーデュカスの曲も)と同様に、アルファベットを並べてその列にある音程を読み取ることによって得られるが、ラヴェルらの曲が

 ラ   シ   ド   レ   ミ   ファ   ソ 
 A  B  C  D  E  F  G
 H  
   I  J  K  L  M  N
 O  P  Q  R  S  T  U
 V  W  X  Y  Z

というテーブルに基づいているのに対し(詳しくは『ハイドンの名によるメヌエット』の項を参照)、このデュリュフレの曲は

 ラ  シ♭  ド   レ   ミ   ファ   ソ   シ 
 A  B  C  D  E  F  G  H
 I  J  K  L  M  N  O  P
 Q  R  S  T  U  V  W  X
 Y  Z      

というテーブルを採用しており、これによってALAINはADAAF、すなわちラレララファと読み替えられる。

また前奏曲(プレリュード)の終盤には、ジャン・アランの代表作「リタニ」の旋律がそのまま引用されて現れる。

演奏時間は約11分。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アランの名による前奏曲とフーガ」の関連用語

アランの名による前奏曲とフーガのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アランの名による前奏曲とフーガのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアランの名による前奏曲とフーガ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS