アムール・ヤクーツク鉄道とは? わかりやすく解説

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アムール・ヤクーツク鉄道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/07 06:45 UTC 版)

アムール・ヤクーツク鉄道
概要
通称 アヤム鉄道
現地表記 Амуро-Якутская магистраль
種別
系統
現況 運行中
所在地 極東ロシア
起終点 ティンダ
ニジニ・ベスチャフ
接続路線 シベリア鉄道
駅数 50
運営
開業 1976年11月2日 (1976-11-02)
運営者
路線諸元
路線総延長 767 km (477 mi)
軌間 1520 mm(5フィート軌間
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アムール・ヤクーツク鉄道(アムール・ヤクーツクてつどう、ロシア語: Амуро-Якутская магистраль)は、ロシア連邦東部のシベリア地方にある鉄道路線アムール州スコボロディノからヤクーツクまでを結ぶ。1917年に構想があり、2013年現在レナ川のヤクーツク対岸まで完成している。アヤム鉄道とも。

沿線概況

アムール・ヤクーツク鉄道
km 駅名
0 スコボロディノ
レイノヴォ方面への分岐
ボリジョイ・ネヴェル川
28 ゴレールィ
シベリア鉄道チタ方面への分岐
クレストフカ川
49 シュトルム
マーリ・オリドイ川
79 ムルティギト
ソフ川
96 プリカン
マーリ・オリドイ川
プリカン川
112 アノソフスカヤ
124 シリプ
ハユキト川
142 ザポロトノエ
オノナチ川
ティンダ川
163 ベレニカヤ
ティンダ川
190 セチ
バイカル・アムール鉄道セヴェロバイカリスク方面への分岐
209 ティンダ
220 シャフタウム
ギリュイ川
236 ベストゥジェヴォ
バイカル・アムール鉄道コムソモリスク・ナ・アムーレ方面への分岐
ギリュイ川ロシア語版
256 ギリュイ
ソボリニ川
モゴド川
281 モゴド
モゴド川
301 リハルド・ゾルゲ
317 ヤクツキー
アムール州/サハ共和国
330 ナゴルニ
チムプトン川ロシア語版
350 アヤム
350-351 ナゴルノ・トンネル
372 ゾロチンカ
イレングラ川
389 オクルダン
ゴービラ川
414 オボルジョ
430 ベルカキト
439 ネリュングリ旅客
448 ネリュングリ貨物
チュリマン川
459 デニソフスキー
チュリマン川ロシア語版
470 チュリマン
チュリマン川
484 チュリバス
495 チェニーストィ
508 チュルマカン
525 ハティミ
ハチェイマ川
544 オゴニエル
エルゲ川
558 チト
チト川
571 ヤンギ
588 タイオシュナヤ
615 ヴァシリフカ
629 ニコルキンキー
ボリジョイ・ニムンル川
648 ボリジョイ・ニムンル
ボリジョイ・コクチ川
670 セフカ
693 セリグダル
709 コサレフスキー(レベジニ)
726 アルダン
ボリジョイ・グラナフ川
756 クラナ(ニジュニ・クラナ)
ヤコクト川
トンモト
アルダン川
860 バロートヌィ
912 アムガ(ヴェルフナヤ・アムガ
アムガ川
963 カルビガン
ウル川
993 ウル
1013 キュルギリア
1092 ハイニェルダフ
ムンドゥルチュ川
1116 アリン
ルーテンゲ川
1130 ルートンカ
1167 キルダン
ルーテンゲ川
メンダ川
1184 メンダ
1202 ラッソーロダ
タムチャ川
1224 プラバヤ・レナロシア語版
レナ川
1240 タバガ
1259 キュルドゥギレフ
1271 チャビダ
1306 ヤクーツク貨物
1315 ヤクーツク旅客
1319 河港
1226 ハプタガイ
1239 ニジュニー・ベスチャ
チュラプチャ
ミギノ-アルダン
キュブミ
サハ共和国/マガダン州
ススマン
オロトゥカーン
アトカ
パラトカ
ソコルロシア語版
マガダン

シベリア鉄道スコボロディノ駅を起点とし、バモフスカヤ駅手前でシベリア鉄道から別れ、その後ティンダ駅でバイカル・アムール鉄道に合流、ベストゥジェヴォ駅で別れ北進し、サハ共和国に入ると1kmのトンネルを通ったのち石炭の産出地区を経てネリュングリに到達する。その後はアルダン高原を横断してアルダンに着き、現在この路線では最長の橋でアルダン川を越えて、トンモトの旅客駅と貨物ヤードを経てレナ川に着き、ブラバヤ・レナ駅で二本に分かれる。一本はレナ川を越えてヤクーツクに到達するルートであり、もう一方はヤクーツクの対岸のニジュニ・ビシチャなどを経てオホーツク海沿岸のマガダンまで到達するルートである。しかし2014年現在、レナ川を越えるルートは橋が未完成であり、もう片方のルートもニジュニ・ビシチャ駅から先が建設中である。

バモフスカヤ駅からティンダ駅間は早期に建設され、1979年に営業を開始し、1984年にはネリュングリまで旅客営業を始めた。この時は非公式な名称として「リトル・バム」と呼ばれた。2004年8月28日にトンモトまで営業を始め、2009年4月にはアムガ川、2011年11月15日にニジュニ・ビシチャへと到達した。レナ川では春から夏にかけ氷を含む強力な雪解け水の洪水があり、さらに橋の長さは3kmを超えるため建設は難航している。橋の代わりにトンネルを掘るという案もある。バイカル・アムール鉄道のティンダ駅からベストゥジェヴォ駅の区間を除き非電化単線であり、永久凍土地帯を通るため線路の建設と維持は複雑となっている。

アルダンから先はロシア鉄道の直営ではなく、サハ当局によって設立された「ヤクート鉄道」によって運営される。2012年初めの時点で同社の資本は50%がロシア鉄道である。

より広い意味では、この鉄道はジャリンダ村のレイノヴォ駅からヤクーツクまでのすべての区間を指すこともある。なぜならこの鉄道には、ただヤクーツクに行くだけではなく、将来的に中国から黒竜江を渡りレイノヴォ駅からレナ川、そこから船で北極海を通りヨーロッパへ向かうという水陸混合の一大物流路の一部としての役割が与えられているからである。

ギャラリー

脚注

関連項目




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