アビアンカ航空410便墜落事故とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > アビアンカ航空410便墜落事故の意味・解説 

アビアンカ航空410便墜落事故

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/27 23:37 UTC 版)

アビアンカ航空410便
1976年に撮影された事故機
事故の概要
日付 1988年3月17日
概要 CFIT
現場  コロンビア ククタ
乗客数 136
乗員数 7
負傷者数 0
死者数 143(全員)
生存者数 0
機種 ボーイング727-21
運用者 アビアンカ航空
機体記号 HK-1716
出発地 カミーロ・ダサ国際空港
目的地 ラファエル・ヌニェス国際空港
テンプレートを表示

アビアンカ航空410便墜落事故英語: Avianca Flight 410)とは、1988年3月17日13時17分にコロンビアククタ付近でアビアンカ航空410便が墜落した航空事故である。

概要

機体はコロンビアの国営航空会社であるアビアンカ航空が運航するボーイング727-21であった。410便はククタ-カミーロ・ダサ国際空港 (CUC) 発カルタヘナ・デ・インディアス-ラファエル・ヌニェス国際空港 (CTG) 行きの定期国内旅客便であった。機体はククタの滑走路33を離陸した直後にエル・エスパルティージョ山 (el cerro Espartillo) に墜落した[1]

機体の登録記号はHK-1716であった。事故機は以前パンナムの#N321PA(愛称:クリッパー・ケルンボン (Clipper Koln-Bonn) )として飛行しており、1974年9月20日にアビアンカ航空へ売却された。この機体は1966年製であり、飛行時間は43,848時間であった[2]

1995年12月20日にアメリカン航空965便バジェ・デル・カウカ県ブガ英語版付近の山に墜落し150人が死亡するまで、410便の墜落はコロンビアで死亡者数が最多の航空事故であった。事故原因はパイロット・エラーであると断定された。

410便はカルタヘナへ向けてククタの滑走路33を13時13分から13時17分の間に離陸した。地上の目撃者があまりにも低空を飛行していたボーイング727を目撃したと知らせるまで410便からこれ以上詳しい情報はなかった。事故機は13時18分01秒に木々に接触したあと、エル・エスパルティージョ山の頂上に衝突した。燃料が爆発し、727は半分に破壊され崩壊した。残骸は半径60m以内に散乱していた。乗員7人、乗客136人に生存者はいなかった。

救助作業と委員会が事故現場へ急いだが、夕暮れによる視界不良のため到着できなかった。地域住民は明かりを提供し、救助隊が410便の機体の残り部分がある山頂に到達する手助けをした。翌日、遺体は親族による身元確認のため410便の出発地ククタへ運ばれた。

公式の事故原因は6,343フィートでのCFITであるとされた。調査では考えられる事故原因がいくつか挙げられ、その中にはコックピットにクルーでないパイロット (non-crew pilot) がおり、その人物がパイロットの注意をそらしたり航空機の操縦に干渉したりしたことや、機長と副操縦士のチームワーク (クルー・リソース・マネジメント) が欠如していたことも含まれていた。

脚注

  1. ^ 「コロンビア機墜落、137人が死亡」『朝日新聞』1988年3月18日夕刊
  2. ^ http://www.logbookmag.com/databases/articles.asp?ID=140&CatID=47

類似事故

関連項目

外部リンク

座標: 北緯8度05分01秒 西経72度41分33秒 / 北緯8.0837度 西経72.6925度 / 8.0837; -72.6925




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アビアンカ航空410便墜落事故」の関連用語

アビアンカ航空410便墜落事故のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アビアンカ航空410便墜落事故のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアビアンカ航空410便墜落事故 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS