アスピーデ (ミサイル)
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| アスピーデ | |
|---|---|
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| 種類 | 中距離地対空ミサイル/空対空ミサイル |
| 原開発国 | |
| 開発史 | |
| 製造業者 | アレーニア MBDA |
| 製造期間 | 1973- |
| 諸元 | |
| 重量 | 220kg |
| 全長 | 3.72m |
| 直径 | 234mm |
アスピーデ(Aspide)は、イタリアのシレニア社が開発したセミアクティブ・レーダー・ホーミング誘導の中距離地対空(SAM)/空対空ミサイル(AAM)。Aspideとはアスプクサリヘビなどの毒蛇を指す通称である。
概要
アスピーデはスパロー(AIM-7E-2)を基に、イタリア国産のロケットモーター、Iバンドのモノパルス方式シーカー、独自の弾頭を搭載し、翼形状も変更してSAMとAAMで共通化するなどした発展型である。
派出型
- アスピーデMk2
- 誘導方式をアクティブ・レーダー・ホーミングにした改良型、開発中止になった。
- アスピーデ2000
- 防空用に本体を大型化して射程を延伸した改良型。
- アルバトロス
- アスピーデを使用した艦対空ミサイル(SAM)システム。発射機は4連装と8連装箱型、トルコ海軍のバルバロス級フリゲートに装備されたVLS型がある。
- スパダ(アラミスとも)
- 陸上防空用の車載SAMシステム。発射機は6連装であり、ミサイルにはアスピーデMk1かアスピーデ2000を選択できる。2022年ロシアのウクライナ侵攻を受けスペインが供与。
- スカイガード
- エリコン(ラインメタル)製35mm機関砲を用いた防空システムであるが、アスピーデ発射機を追加可能である。同様にスカイシールド・システムにも追加可能とされる。
性能諸元
| アスピーデ ※空対空型 |
アスピーデ2000 ※空対空型 |
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|---|---|---|
| 全長 | 3.7 m | 3.89 m |
| 直径 | 0.20 m | |
| 翼幅 | 1.00 m | 0.64 m |
| エンジン | 固体燃料ロケット | |
| 速度 | マッハ2.5 | マッハ3.0 |
| 重量 | 220 kg | 241 kg |
| 弾頭 | 高性能炸薬 (35kg) | |
| 誘導 | セミアクティブ・レーダー・ホーミング | |
| 射程 | 50,000m | 100,000m |
運用国
キプロス - 2023年時点で、キプロス国家守備隊が12基のアスピーデを保有している[1]。
スペイン - 2024年時点で、スペイン陸軍が13基、スペイン航空宇宙軍が数量不詳のアスピーデを保有[2]。いずれも、スカイガード防空システムと連接されている[2]。
ウクライナ - 2022年ロシアのウクライナ侵攻時、西側諸国はウクライナの求めに応じて幅広い武器供与を実施。同年11月7日、ウクライナの国防相はアスピーデなどを受領したことを発表した[3]。
脚注
- ^ The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2023-02-15) (英語). The Military Balance 2023. Routledge. p. 81. ISBN 978-1-032-50895-5
- ^ a b IISS 2024, pp. 139, 141.
- ^ “ウクライナ国防相、西側の防空システム到着を歓迎”. AFP (2022年11月7日). 2022年11月17日閲覧。
参考文献
- The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2024) (英語). The Military Balance 2024. Routledge. ISBN 978-1-032-78004-7
外部リンク
「アスピーデ (ミサイル)」の例文・使い方・用例・文例
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