アスピーデ (ミサイル)とは? わかりやすく解説

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アスピーデ (ミサイル)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/21 00:46 UTC 版)

アスピーデ
種類 中距離地対空ミサイル/空対空ミサイル
原開発国 イタリア
開発史
製造業者 アレーニア
MBDA
製造期間 1973-
諸元
重量 220kg
全長 3.72m
直径 234mm
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アスピーデ(Aspide)は、イタリアのシレニア社が開発したセミアクティブ・レーダー・ホーミング誘導の中距離地対空(SAM)/空対空ミサイル(AAM)。Aspideとはアスプクサリヘビなどの毒蛇を指す通称である。

概要

アスピーデはスパロー(AIM-7E-2)を基に、イタリア国産のロケットモーター、Iバンドのモノパルス方式シーカー、独自の弾頭を搭載し、翼形状も変更してSAMとAAMで共通化するなどした発展型である。

派出型

アスピーデMk2
誘導方式をアクティブ・レーダー・ホーミングにした改良型、開発中止になった。
アスピーデ2000
防空用に本体を大型化して射程を延伸した改良型。
アスピーデの艦載型“アルバトロス”を発射するベネズエラ海軍のフリゲート
アルバトロス
アスピーデを使用した艦対空ミサイル(SAM)システム。発射機は4連装と8連装箱型、トルコ海軍バルバロス級フリゲートに装備されたVLS型がある。
スパダ(アラミスとも)
陸上防空用の車載SAMシステム。発射機は6連装であり、ミサイルにはアスピーデMk1かアスピーデ2000を選択できる。2022年ロシアのウクライナ侵攻を受けスペインが供与。
スカイガード
エリコンラインメタル)製35mm機関砲を用いた防空システムであるが、アスピーデ発射機を追加可能である。同様にスカイシールド・システムにも追加可能とされる。

性能諸元

アスピーデ
※空対空型
アスピーデ2000
※空対空型
全長 3.7 m 3.89 m
直径 0.20 m
翼幅 1.00 m 0.64 m
エンジン 固体燃料ロケット
速度 マッハ2.5 マッハ3.0
重量 220 kg 241 kg
弾頭 高性能炸薬 (35kg)
誘導 セミアクティブ・レーダー・ホーミング
射程 50,000m 100,000m

運用国

脚注

  1. ^ The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2023-02-15) (英語). The Military Balance 2023. Routledge. p. 81. ISBN 978-1-032-50895-5 
  2. ^ ウクライナ国防相、西側の防空システム到着を歓迎”. AFP (2022年11月7日). 2022年11月17日閲覧。

外部リンク



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