アウリス・サッリネンとは? わかりやすく解説

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アウリス・サッリネン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/06 05:03 UTC 版)

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アウリス・サッリネン
Aulis Sallinen
2009年
基本情報
生誕 (1935-04-09) 1935年4月9日(83歳)
 フィンランド
ヴィープリ州 サルミ英語版
学歴 シベリウス音楽院
ジャンル クラシック音楽
現代音楽
職業 指揮者
作曲家

アウリス・サッリネンAulis Sallinen1935年4月9日 - )は、フィンランド作曲家クラシック音楽現代音楽に分類される音楽を作曲している。作風は近代的であるが、調性は失っておらず、実験音楽のようにはなっていない。サッリネンの作品には、6曲のオペラや8曲の交響曲、さまざまな協奏曲器楽曲が含まれる。 1978年に、オペラ『騎士』で北欧理事会の音楽賞を受賞した。

略歴

サッリネンは、1935年フィンランドサルミ英語版(現在はロシア連邦内のカレリア共和国領)で産まれた。ヴァイオリンやピアノを習い、10代の頃からは次第に作曲も行うようになった。のちにサッリネンはシベリウス音楽院に進学し、ヨーナス・コッコネンなどに師事した。

シベリウス音楽院を卒業後、サッリネンは同校の作曲教師としての職を得た。また20代半ばには、フィンランド放送交響楽団で指揮者としても活躍した。そのため指導者としては知られるようになったが、サッリネンの作品については、彼がフィンランド政府から終身教授に任命されて、彼自身が作曲に目を向けるまでは、特に目立った作品はなかった。

終身教授に任命されてからは、多くの時間を作曲に費やした。サッリネンが使用した作曲様式やハーモニーはスタンダードなものであるが、彼はそれらを非常に現代的な手法で組み合わせた。その作品の中には、トールキンの『指輪物語』からインスピレーションを得た『交響曲第7番』なども含まれる。また、クロノス・カルテットのアルバム『Winter was Hard』で、表題曲を作曲したことでも知られる。

代表的な作品

交響曲

  • 交響曲第1番 Op. 24 (1971)
  • 交響曲第2番「シンフォニック・ダイアログ」 Op. 29 (1972)
  • 交響曲第3番 Op. 35 (1975)
  • 交響曲第4番 Op. 49 (1979)
  • 交響曲第5番「ワシントン・モザイク」 Op. 57 (1985-1987)
  • 交響曲第6番「ニュージーランドの日記より」 Op. 65 (1990)
  • 交響曲第7番「ガンダルフの夢」 Op. 71 (1996)
  • 交響曲第8番「秋の断片」 Op. 81 (2001)

管弦楽曲

  • 葬送音楽 Op. 7 (1963)
  • 管弦楽のための変奏曲 Op. 8 (1963)
  • 吹奏楽のためのコラール Op. 22 (1970)
  • 室内音楽第1番 Op. 38 (1975)
  • 室内音楽第2番(アルトフルート、弦楽オーケストラ) Op. 41 (1976)
  • 室内音楽第3番「ドン・ファンキホーテの夜の踊り」(チェロ、弦楽) Op. 58 (1983)
  • 室内音楽第4番「セバスチャン・ナイトのためのエレジーによるメタモルフォーゼン」 Op. 79 (2000)
  • 室内音楽第5番「バラバ変奏曲」 Op. 80 (2000)
  • 室内音楽第6番「3つの旅への誘い」 Op. 88 (2006)
  • 室内音楽第7番「クルーセリアーナ」 Op.93 (2008)
  • 室内音楽第8番「木々はみな緑」(チェロ、弦楽) Op.94(2009)
  • ディエス・イレ(ソプラノ、バス、男声合唱、管弦楽)Op. 47 (1978)
  • 管弦楽のための前奏曲「影」 Op. 52 (1982)
  • サンライズ・セレナーデ Op. 63 (1989)
  • 生と死の歌(バリトン、合唱、管弦楽) Op. 69 (1995)
  • 宮殿のラプソディ Op. 72 (1996)
  • 序奏とタンゴ序曲(ピアノ、弦楽) Op. 74b (1997)

協奏曲

  • ヴァイオリン協奏曲 Op. 18 (1968)
  • チェロ協奏曲 Op. 44 (1977)
  • フルート協奏曲 Op. 70 (1995)
  • ホルン協奏曲 Op. 82 (2002)
  • クラリネットとヴィオラのための協奏曲 Op. 91 (2007)

器楽曲

  • 弦楽四重奏曲第1番 Op. 14 (1958)
  • 弦楽四重奏曲第2番「カンツォーナ」 Op. 4 (1960)
  • 弦楽四重奏曲第3番「ペルトニエミ・ヒントリクの葬送行進曲の諸相」 Op. 19 (1969)
  • 弦楽四重奏曲第4番「静かな歌」 Op. 25 (1971)
  • 弦楽四重奏曲第5番「モザイクのかけら」 Op. 54 (1983)
  • メタモルフォーラ(チェロ、ピアノ) Op. 34 (1974)
  • 無伴奏チェロソナタ Op. 26 (1971)
  • 白鳥の歌から(チェロ、ピアノ) Op. 67 (1991)
  • ピアノ五重奏曲 Op. 85 (2004)
  • チェロソナタ Op. 86 (2004)

オペラ

  • 騎手 Op. 32 (1974)
  • 赤い線 Op. 46 (1978)
  • 王はフランスへ行く Op.53 (1983)
  • クレルヴォ Op. 61 (1988)
  • 宮殿 Op.68 (1991-1993)
  • リア王 Op. 76 (1999)

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