ばら色かび病とは? わかりやすく解説

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ばら色かび病

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/23 01:43 UTC 版)

ばら色かび病(ばらいろかびびょう、Trichothecium roseum、トリコセシウム・ローゼム)は、カビ( トリコセシウム属菌)による植物病気の一つ。

概要

主に水分や糖分の多い、果実メロンイチゴリンゴなど)、果菜類キュウリトマトなど)で発病する。発症部にはピンクや橙色の菌糸体が生じ、果肉が腐敗する[1][注 1]

気温が20℃前後で多湿の場合、特に施設栽培(ビニールハウスなど)で発生する[2]

ウリ科

食べると苦味があるが、この成分はククルビタシンとされている[3]。トリコセシウム属菌に汚染された場合、メロン自身が菌への防御作用のため、ククルビタシンの産生を増す(食べると口腔内が舌がしびれるほど)[4][3]

メロンの場合は、Pink-mold rotとも呼ばれる[5]

特にアムスメロンなど、皮が薄い品種で被害が多発している[6]

キュウリの場合は、葉にも発病する[2]

イチゴ

根、クラウン部、葉柄、ランナーの順に発病し、最後には苗が枯死する[7]

トマト

まず果実のへた下部分から褐色に変色し、果実の中へも菌が進行するが、外観からは分かりにくい[2]

兵庫県立健康環境科学センター(2003年の年報2号)によると、バラ色カビ病の原因菌であるトリコセシウム・ローゼムが、苦味成分のトリコテシンを産生することが確認された[8]

防除法

ビニールハウスの場合、多湿にならないよう換気を徹底する[2]

脚注

  1. ^ メロンとキュウリはウリ科、イチゴとリンゴはバラ科、トマトはナス科

出典

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