ぬれの種類とは? わかりやすく解説

ぬれの種類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 04:07 UTC 版)

濡れ」の記事における「ぬれの種類」の解説

ぬれの形態次の3つ分類される付着ぬれ 大きな固体少量液体接することを付着ぬれという。液体一定の形を保っている状態から、固体液体引き離すのに必要な仕事は、 W a = γ S G + γ L G − γ S L {\displaystyle W_{a}=\gamma _{\mathrm {SG} }+\gamma _{\mathrm {LG} }-\gamma _{\mathrm {SL} }} である。この式はデュプレの式と呼ばれWa付着仕事という。 拡張ぬれ 液体固体表面に拡がっていくことを拡張ぬれという。液体がぬれ広がっている状態から、ぬれていない状態にするのに必要な仕事は、 W s = γ S G − γ L G − γ S L {\displaystyle W_{s}=\gamma _{\mathrm {SG} }-\gamma _{\mathrm {LG} }-\gamma _{\mathrm {SL} }} である。Ws拡張仕事または拡張係数という。Ws > 0であれば液体表面エネルギーを減らすため無限にぬれ広がりWs < 0であればある接触角をなして不完全なぬれ状態となる。 浸漬ぬれ 固体全体液体浸りぬれることを浸漬ぬれという。固体液体浸かっている状態から、液体退けるために必要な仕事は、 W w = γ S G − γ S L {\displaystyle W_{w}=\gamma _{\mathrm {SG} }-\gamma _{\mathrm {SL} }} である。Ww浸漬仕事という。 各仕事が正のときに固体自然にぬれることができる。ヤングの式をそれぞれの仕事の式に代入すると、 付着仕事W a = γ L G ( cos ⁡ θ + 1 ) {\displaystyle W_{a}=\gamma _{\mathrm {LG} }(\cos \theta +1)} 拡張仕事W s = γ L G ( cos ⁡ θ − 1 ) {\displaystyle W_{s}=\gamma _{\mathrm {LG} }(\cos \theta -1)} 浸漬仕事W w = γ L G cos ⁡ θ {\displaystyle W_{w}=\gamma _{\mathrm {LG} }\cos \theta } となるので、付着ぬれは0° < θ < 180°で、拡張ぬれはθ = 0°で、浸漬ぬれは0° < θ < 90°で起こる。

※この「ぬれの種類」の解説は、「濡れ」の解説の一部です。
「ぬれの種類」を含む「濡れ」の記事については、「濡れ」の概要を参照ください。

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