中村汀女とは? わかりやすく解説

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中村汀女

中村汀女の俳句

あはれ子の夜寒の床の引けばよる
おいて来し子ほどに遠き蟬のあり
さみだれや船がおくるる電話など
たんぽぽや日はいつまでも大空に
とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな
なつかしや苗代水に畦とぎれ
なほ北へ行く汽車とまり夏の月
ふるさとも南の方の朱欒かな
ゆで玉子むけばかがやく花曇
わが心いま獲物欲り蟻地獄
バラ散るや己がくづれし音の中
中空にとまらんとする落花かな
人の死の小さき活字春火鉢
休暇はや白朝顔に雨斜め
冬座敷ときどき阿蘇へ向かふ汽車
初富士にかくすべき身もなかりけり
咳の子のなぞなぞあそびきりもなや
地階の灯春の雪ふる樹のもとに
外にも出よ触るるばかりに春の月
夫と子をふつつり忘れ懐手
少年のかくれ莨よ春の雨
引いてやる子の手のぬくき朧かな
恋猫に思ひのほかの月夜かな
春宵や駅の時計の五分経ち
春暁や水ほとばしり瓦斯燃ゆる
曼珠沙華抱くほどとれど母恋し
汗ばめる母美しき五月来ぬ
泣いてゆく向ふに母や春の風
目をとぢて秋の夜汽車はすれちがふ
秋雨の瓦斯がとびつく燐寸かな
稲妻のゆたかなる夜も寝べきころ
肉皿に秋の蜂来るロッジかな
自然薯がおのれ信じて横たはる
蕗の薹おもひおもひの夕汽笛
蟇歩く到りつく辺のある如く
行く方にまた満山の桜かな
雨粒のときどき太き野菊かな
 




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