たなか ふめいとは? わかりやすく解説

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田中不鳴

田中不鳴の俳句

ずっと空ずっと雪原陽ひとつ
それとなく扇いでくれている団扇
みな駅へ向う自転車犬ふぐり
もう誰もいないラムネの玉鳴ッて
もう誰も破らぬ障子貼っており
サイダー冷ゆ圧倒的に海がある
七月のベルトコンベアーから無精卵
五六人降りてゆく駅虫の声
何処にでも大股でゆく神の留守
冬の幹押せば生命が押し返す
午前中の蓑虫退屈で退屈で
午後長し風鈴一度だけ鳴って
古民家に日本の暗さ梅の花
唐辛子さあてこれからどうするか
噴水のあくまで高くあらんとす
地球儀の日本弓なり鳥帰る
天まではまだまだ遙かつくしんぼ
山笑う火の見櫓の短い村
山蟻の黙っておれば肩まで来
彼の世より真直ぐ立って曼珠沙華
息白く痛い言葉が続けざま
春の夜の随分黙っているような
春一番男と女にある隙間
春宵一刻値千金散髪中
春愁や遅れもせずに鳴る時計
木枯一号秩父は天にへばりつく
梅漬けて元の婆へと戻るなり
梵鐘のずしりと下がる春の昼
瀧音を照らしていたりランプの灯
百人の子の百の口若葉風
秋の浜男一人の足へ波
立ち止り見廻し蟻の呟けり
立雛の百年立ってまだ立って
紙漉の手の両側を焙りけり
花菖蒲人間見飽きたかもしれず
若水や腹の底まで己なり
荒海の音を見詰めて冬の旅
萬の声発して一枚づつ青葉
落葉降るこの世の音をみな消して
葱きざむつくづく白き一人分
藷一本密かに埋めてある焚火
虫の声鼻の先まで木曽の闇
蟻出でて幾何学的に歩きだす
蠅生るもう悪役になっている
踏みしめて二月の土に他ならず
透明な傘さし桜驚ろかす
雪女村の誰もが遇っていて
露寒やすぐゆるみだす男の帯
風鈴のどこかで鳴っている昭和
鯉はねて鯉が驚ろく花あやめ
 

「たなか ふめい」の例文・使い方・用例・文例

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