お星さまのレールとは? わかりやすく解説

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お星さまのレール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/14 06:25 UTC 版)

お星さまのレール』(おほしさまのレール)は、女優小林千登勢が戦中戦後の体験を綴り、1982年金の星社より出版した日本児童文学。および、それを原作としたアニメーション映画

あらすじ

時代は第二次世界大戦中。朝鮮の北、満州にほど近い鴨緑江河口の街・新義州で幸福に育った7歳の日本人の女の子・チコ(小林千登勢)。戦後のソ連軍進駐により、日本人への取り締まりが激化するなか、同じ境遇の多くの民間人とともに日本への逃避行を図る。 星をたよりに、38度線を目指して…。

登場人物

小林 千登勢(こばやし ちとせ)
本作の主人公。愛称はチコ。日本占領下の北朝鮮新義州に住み、その後平壌に移住する。第二次世界大戦が終わり、ソ連軍に占領された後に日本に逃れ、成人してからは女優となる。
小林和彦(こばやし かずひこ)
千登勢の父。日本軍の新兵の一人。第二次世界大戦が始まると出征するが、戦場で体調を崩して家族の元に戻る。北朝鮮がソ連に占領された後、家族と共に日本に引き揚げる。
小林増子(こばやし ますこ)
千登勢の母。優しくて心配性の多い主婦。ソ連軍が北朝鮮を占領した後、和彦とチコとともに日本に引き揚げる。
小林三千代(こばやし みちよ)
千登勢の妹。愛称はミコ。いつも姉とほぼ同じことをしたいと思っている。作中で腸チフスにより亡くなる。
武(たけし)
千登勢の祖父、増子の父。平壌に住んでいる。ソ連が北朝鮮を占領したとき、朝鮮人であることを名乗って日本に逃れる。
重子(しげこ)
千登勢の祖母、増子の母。平壌に住んでいる。ソ連が北朝鮮を占領したとき、朝鮮人であることを名乗って日本に逃れる。
葉子(ようこ)
千登勢の叔母、増子の妹。平壌に住んでいる。ソ連が北朝鮮を占領したとき、朝鮮人であることを名乗って日本に逃れる。
お花(おはな)
小林家の女中である朝鮮人の若い女性、千登勢の友達。ある日、落ち込んでいた増子に呼び出されてチコのズボンを直し、針を抜き忘れたところ、チコ画を尻の針の上に座って怪我をする事故が起こり、その責任を問われ解雇される。
龍一 (ヨン・イル)
朝鮮人の少年。日本に土地を奪われたことを憎んでおり、土地を取り戻そうと必死に努力している。後に日本兵に殺される。

アニメ映画

1993年07月10日に公開された共同組合全国映画センター制作の作品。主人公をはじめ、創氏改名をさせられた少年などが登場する等、原作との違いがある。

ビデオソフトVHS)が存在していたが、現在は廃盤状態である。

スタッフ

声の出演

主題歌

  • 「夜空で星が生まれるように」 歌:益田宏美(現:岩崎宏美

書籍

関連項目

外部リンク




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