Wooo 概要

Wooo

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/21 02:32 UTC 版)

概要

Woooに込められた意味は、美に対する無意識的な感嘆の発声としての「ウー」と驚きがある、世界の新しい基準である、高い価値があるという意味の英単語の「Wonder」「World standard」「Worthwhile」の3つの‘Wo~’という2つの意味から成る造語で、2001年8月からスタートした。

当初は、日立製作所が設計・製造・生産する大画面のプラズマテレビをメインに据え、それ以外の比較的小型の機種では自社設計・生産およびOEMを含めた液晶テレビといった薄型テレビの総称として付与されていたが、やがてハイビジョンHDD/DVDレコーダーDVD/ブルーレイ/HDDビデオカメラ・家庭向けプロジェクターデジタルチューナーワンセグ対応携帯電話などの商品にもWoooブランドが付与され、日立デジタルAV製品の総称としてラインナップを拡大していった。

しかし、各製品とも市場のライバル製品と比べて先行する機能/性能に乏しかったことに加え、プラズマテレビ市場の衰退や自社開発のDVDレコーダーにおける品質問題によって取り巻く環境が著しく悪化し、設計・製造・生産から全て撤退。2012年4月より、日立コンシューマ・マーケティング リビングサプライ社によるOEM供給製品の販売に切り替わり、国内の日立チェーンストールで発売する液晶テレビ、およびブルーレイレコーダーに本ブランド名が用いられていた。

2018年9月25日、日立コンシューマ・マーケティングおよび日立アプライアンスソニーマーケティングが、国内家電市場での包括的な業務提携で合意[2]。これにより、日立チェーンストールで正規に取り扱う音響・映像機器は、2018年10月中旬から液晶テレビ「ブラビア」を皮切りに順次ソニー製品へ切り替わることとなり、Woooブランドの液晶テレビは2018年10月9日までに販売を終了した。また、残るWoooブランドのBDレコーダー「DVL-BRT20」も在庫品限りで販売終了となり、これを以て17年間に渡るWoooブランドはもとより、国内における日立デジタルAV機器の歴史に幕が下ろされた(「Lo-D」ブランドで展開していた日立のCDラジカセも2018年限りで販売終了)。

なお、日立チェーンストールにおけるソニー製品の扱いは、日立のホームページでソニーの商品ページへ誘導するなどの斡旋活動はせず、あくまでも店頭レベルで展示/販売したり、カタログを置くといった一般的な量販店と同様の販売形態となっている。また、日立チェーンストールを統括する・日立グローバルライフソリューションズ発行の総合カタログ「フラメール」も、2018年秋冬号から液晶テレビの掲載が無くなり、日立として液晶テレビの取り扱いが無いことになっている。また店舗によってはパナソニックビエラ&ディーガ」・シャープアクオス」・三菱電機リアル」を併売する場合もある(携帯ラジオなどの小型オーディオはパナソニック・東芝エルイートレーディング小泉成器オーム電機朝日電器製品を併売する店舗もあり)。

「日立(HITACHI)」・「ソニー(SONY)」両ブランドの地デジ及びBS110度CSアンテナは(ブースターなどの周辺部品も含め)既に販売を終了しており、日立チェーンストール各店で取り扱うアンテナとその周辺部品はマスプロ電工日本アンテナDXアンテナなどの他社製品に切り替わっている。


  1. ^ 当初は日立リビングサプライだったが、2014年10月に日立コンシューマ・マーケティングに経営統合(吸収合併)され、同社の社内分社会社(社内カンパニー)となる
  2. ^ 国内家電市場における販売、カスタマーサービス領域などでの連携強化に合意”. 2018年9月25日閲覧。
  3. ^ 2012年1月23日報道発表。
  4. ^ 日立、太陽光発電に参入 昭シェルと提携、川村社長が検討表明 NIKKEI NET 2009年4月29日
  5. ^ (生産は海外メーカー委託へと切り替わった日立リビングサプライ製液晶テレビ「Wooo」現行モデルに搭載されている)HDMI連動機能「Woooリンク」はパナソニック「ビエラリンク」と同一規格となっており、パナソニック「DIGA」の操作が日立製テレビ「Wooo」のリモコンで出来るようになっている事による。但し電子番組表のデザインは「Wooo」と「DIGA」で大きく異なる(パナソニックOEMの「L65-Z2」に内蔵の電子番組表はディーガと共通デザイン)。なお日立チェーンストールに置かれているディーガカタログは量販店用なので、パナソニックショップ限定モデルは(当該日立チェーンストールがパナソニックショップへ鞍替えして「スーパーパナソニックショップ=SPS」へ認定されない限り)販売されない。また「アイヴィブルー」は「Wooo」同様に日立チェーンストール中心の販売で、量販店や通販には殆ど出回っていない(業界初となる他機器でも再生可能なHDDカセット「iVDR」対応だが、iVDRを再生可能な国内メーカー製品は日立製品のみで、日立以外の他社はiVDR対応製品を今のところ発売していない)。





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