LGV北線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/15 07:14 UTC 版)
路線
LGV北線はパリ北駅から16.6km地点のヴィリエ=ル=ベル=ゴネス=アルヌービル駅でパリ=ノール-リール線から分岐する。ヴェマルス(Vémars)からLGV東連絡線は三角線分岐点を経由しシャルル・ド・ゴール国際空港やマルヌ=ラ=ヴァレ(Marne-la-Vallée-Chessy)、南東線方面に至る。イル・ド・フランス連絡線が開通したことにより、ロンドンやアムステルダムから、直接ディズニーランド・パリに列車で行けるようになった。 エルムノンビル (Ermenonville)の森を東に通過し、Viaduc de Verberieを越すとシェブリエール (Chevrières)辺りからリール郊外までA1号線と並行する。 ソンム県 (Somme) のアブランクール・プレッソワール (Ablaincourt-Pressoir)にある、新しいTGVオート・ピカルディ駅(TGV Haute-Picardie)はフランス地域間のTGVのみ停車する。パ=ド=カレー県のCroisillesの分岐点でアグニー連絡線ではアラスに至る。ノール県のスクランで当路線はA1号線をまたぐ。フルタン(Fretin)の三角線分岐点で、東方向へ進むリール・ブリュッセルとを結ぶHSL1と結節する。HSL 1はWannehainで国境を越え、ベルギー南部のレムビークで在来線に乗り入れる。Fretinの分岐点からのLGVはリール近くのレザンヌ(Lezannes)で従来からの路線に結合する。一部のTGVやユーロスターはリール・ヨーロッパ駅に停車した後、再びLambersartでLGVに合流する。 当路線はアルマンティエール (Armentières)の南とアーズブルックの北側を通過する。カッセル (Cassel)でダンケルクへの路線とつながっている。 LGV北線は西に進み、オートルートA26号線と交差しZouafquesやカレー・フルタン (Calais-Fréthun)に至る。LGV北線はここまでで、TGVはそのままカレーへ、ユーロスターはトンネルを抜けてロンドンへ向かう。
路線経路の批判
LGV北線の経路は、LGVが地域を素通りして停車しないピカルディ地域圏からとくに批判された。アミアンはさらにこの路線に拘っており、政府はリール経由で要求されるパリ・リール間の直線的な路線、経済的なパリ-リール-ロンドンの所要時間などがアミアン経由では実現不可能であると判断した。 それを解決するためLGVパリ・ロンドン線が計画されたが、この路線は先の問題に対処し、アミアンを経由しパリ・ロンドン間を2時間以下にする計画である。
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