Kinect
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Kinect for Windows
Kinect for Xbox 360は発売当初からユーザーにより解析が進められ、パソコンで動作させるためオープンソースのドライバが開発され、さまざまな応用が行われている[5]。そうした動きに対し、マイクロソフト側は当初否定的立場と見られていたが、2010年11月19日にラジオ番組中で、KinectのUSB接続はあえて暗号化されていないのだとし、独自のプログラムについても容認する姿勢を明らかにした[5][6]。ただし、「Xbox 360内部のアルゴリズムにアクセスして使用すること」「チート行為のためにKinectとXbox 360の間にデバイスを設置すること」などはハッキングとして扱うとした[5]。
2011年4月には、マイクロソフトから公式にWindows向けのソフトウェア開発キット (SDK) を公開することを発表し[7]、同年6月16日に「Kinect for Windows SDK」のベータ版が公開された[8]。2012年2月1日、「Kinect for Windows SDK」正式版の公開と「Kinect for Windows」を発売した[9]。
Kinectはゲーム・エンターテイメントを目的として作られたが、それ以外の分野にも活用されており、この広がりは「The Kinect Effect」と呼ばれる[1]。このKinectを利用し医療・障害者の支援や人流計測などに活用された[10][11]。
- ^ a b “Kinect”. マイクロソフト. 2013年5月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年5月25日閲覧。
- ^ “Windows用のKinectはXbox用と何が違うの?”. Think IT(シンクイット). 2020年4月26日閲覧。
- ^ a b “コードネーム「Project Natal」の正式名称は「Kinect」”. ITmedia (2010年6月14日). 2010年6月14日閲覧。
- ^ “マイクロソフト、年末商戦に向け Kinect? の国内展開およびXbox 360R の強力なタイトル ラインアップを発表”. マイクロソフト (2010年9月4日). 2010年9月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年9月4日閲覧。
- ^ a b c 中島理彦 (2010年11月26日). “巷で話題になっているKinectのハッキングについてのMSの見解”. Gpara.com 2010年12月22日閲覧。
- ^ a b Daniel Terdiman (2010年11月22日). “「Kinect」のインターフェースをオープンに--マイクロソフトが方針を転換”. CNET Japan 2010年12月22日閲覧。
- ^ “これからは“ノン”タッチUI──「Kinect for Windows SDK」がくるぞ!”. ITmedia (2011年4月15日). 2011年4月15日閲覧。
- ^ a b “米Microsoft、「Kinect for Windows SDK」のベータ版を公開”. インプレス (2011年6月17日). 2011年6月17日閲覧。
- ^ a b “Microsoft、「Kinect for Windows SDK」正式版を公開 商用アプリケーションの開発が可能に”. Impress Watch (2012年2月2日). 2012年2月2日閲覧。
- ^ “マイクロソフト、Kinectをはじめとした「NUI」の活用・研究事例を解説”. Impress Watch (2012年1月29日). 2013年2月7日閲覧。
- ^ 手術室向け非接触型画像操作システム Opect(オペクト) - ニチイ企業情報サイト
- ^ “マイクロソフト、コントローラーを使わずにゲームを楽しむ「Project Natal」センサーを世界初公開”. マイクロソフト (2009年6月2日). 2009年6月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年10月30日閲覧。
- ^ “米Microsoft、「Xbox 360 E309 Media Briefing」を開催 コントローラ不要の新エンタメシステム「Project Natal」、小島プロの最新作「METAL GEAR SOLID: RISING」の展開などを発表”. インプレス (2009年6月2日). 2009年10月30日閲覧。
- ^ “『FINAL FANTASY XIII ULTIMATE HITS INTERNATIONAL』、『Halo®: Reach』 など人気シリーズ最新作が登場 さらに 10 タイトルの Kinect™ 専用タイトルラインアップを発表”. マイクロソフト (2010年9月8日). 2010年9月8日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “北米にてKinectが発売、年内の販売予測は500万台” (2010年9月8日). 2010年11月4日閲覧。
- ^ “「Xbox 360® Kinect™ センサー」 の販売台数が 250 万台を突破” (2010年12月1日). 2010年12月1日閲覧。
- ^ “Kinectの売り上げ、60日間で800万台に” (2011年1月6日). 2011年1月6日閲覧。
- ^ “MicrosoftのKinect、1000万台販売を達成――ギネス世界記録に認定” (2011年3月10日). 2011年3月10日閲覧。
- ^ “Microsoft、「Kinect for Windows SDK 1.7」を公開 押す・握るを認識するジェスチャー“Interactions”やリアルタイム3D“Fusion”を追加”. インプレス (2013年3月19日). 2013年3月21日閲覧。
- ^ “Xbox Oneの新Kinectは大幅進化、表情や心拍も認識。6人同時に全身キャプチャ”. Engadget (2012年5月21日). 2020年6月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年5月25日閲覧。
- ^ “Xbox One の次世代 Kinect センサ、for Windows 版は2014年発売”. Engadget (2012年5月24日). 2019年5月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年5月25日閲覧。
- ^ Apple Confirms Acquisition of 3-D Sensor Startup PrimeSense
- ^ “マイクロソフト、「Kinect」 の生産を終了”. CNET. (2017年10月26日) 2017年10月26日閲覧。
- ^ http://japanese.engadget.com/2017/10/27/kinect/
- ^ 「Kinect」がビジネス向けに復活 399ドルの「Azure Kinect」はAIカメラ端末 - ITmedia NEWS
- ^ “Azure Kinect Developer Kit 日本での発売を開始! | Microsoft Base”. Azure Base (2020年4月9日). 2023年4月3日閲覧。
- 1 Kinectとは
- 2 Kinectの概要
- 3 Kinect for Windows
- 4 沿革
- 5 専用及び対応ソフトウェア
- 6 脚注
固有名詞の分類
- Kinectのページへのリンク