JR九州885系電車
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次車別解説
1次車 (SM1 - 7)
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1次車(SM1 - 7)は2000年に「かもめ」用に投入された編成である。各車の車両番号の末尾2桁が編成番号と同じ01 - 07に揃えられている。座席表地の色は普通席・グリーン席ともに黒色となっている。
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2003年7月18日に長崎本線肥前長田駅 - 小江駅間で発生した脱線転覆事故によりSM3編成の博多寄り3両(クモハ885-3・モハ885-3・サハ885-3)が事故廃車とされ、2004年に代替車3両(400番台車:クモハ885-403・モハ885-403・サハ885-403)が新製された。400番台は基本的に1次車に準じているが、先頭車のワイパーが2次車と同じ2本で、背もたれ上部の取っ手の取付け方が1次車、2次車のいずれとも異なるなど、細かな違いがあるほか、編成内の他の車両と末尾番号を揃えるため、番号は403とされている。
登場時は車体下部の帯と前面窓回りは黄色で、「かもめ」ロゴが配されていたが、車体側面の「かもめ」エンブレムは後に撤去された[6]。2010年12月にSM5編成が2次車と同じ青帯に塗り替えられ[14][15]、車体側面のロゴも「AROUND THE KYUSHU」と入ったものに変更されたが、先頭部など一部にまだ「かもめ」ロゴが残っていた[14]。その後、他の1次車も順次青帯へと変更され、2012年6月までに885系全編成が青帯に統一された[7]。当初は、雑誌等で青帯化された1次車を「ソニック編成」として扱った場合もあったが[15][16]、そもそも「かもめ」用の編成や「ソニック」用の編成という区別はなくなっており[6][15]、今回の塗色変更は885系全編成の帯色統一(1次車の青帯化)によるものである[17]。
SM1編成は2000年10月に大宮総合車両センターで開催された「JRおおみや鉄道ふれあいフェア」(現・「鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア」)にて展示が行われた。
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塗装変更後の1次車
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運転室扉の横には「かもめ」ロゴが残る
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先頭部にも「かもめ」ロゴ・エンブレムが残る
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新ロゴ (AROUND THE KYUSHU)
2次車 (SM8 - 11)
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![](https://weblio.hs.llnwd.net/e7/redirect?dictCode=WKPJA&url=https%3A%2F%2Fupload.wikimedia.org%2Fwikipedia%2Fcommons%2Fthumb%2F0%2F08%2FJR_Kyushu_885_Sonic_emblem.png%2F200px-JR_Kyushu_885_Sonic_emblem.png)
2次車(SM8 - 11)は2001年に「ソニック」用に投入された編成である[1]。5両編成で落成したため一部の車内設備の配置が変更され、新区分番台としてモハ885形200番台が登場した[1]。その後2003年に新区分番台サハ885形300番台を組み込み6両編成となっている。それ以外の車両の車両番号末尾2桁は編成番号と同じ08 - 11に揃えられている。
車体下部の帯と前面窓回りは青色で、「SONIC」ロゴが付いていた(客用窓下にもステンレス切抜文字ロゴが付いていた)[1]。1次車よりも側面裾部の帯が若干太い[1]。また前照灯の形状が変更される[18]とともに、1次車では3本あったワイパーが2本とされた。座席表地の色は普通車がエボニー、グリーン車がマゼンタに変更され、1次車と比べ暖色系のカラースキームとされた。また1次車で窓かまちに取り付けられていた小形テーブルは廃止された[1]。このほかドアチャイムも設置された[19]。
前照灯はロービームの際は、1次車と同一だが、ハイビームではシールドビームの内側にある灯火および運転室窓上のシールドビームも点灯し、都合5箇所が点灯する。尾灯は1次車と同一である。
注釈
- ^ 2003年、2次車の5両化の際に製造・編成組込
出典
- ^ a b c d e f 『鉄道ジャーナル』通巻415号、p.76
- ^ a b c 『鉄道ファン』通巻469号、p.42
- ^ a b 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '02年版』ジェー・アール・アール、2002年7月1日、191頁。ISBN 4-88283-123-6。
- ^ 『鉄道ファン』通巻469号、p.43
- ^ 水戸岡 2009, pp. 128–129.
- ^ a b c JR特急列車年鑑 2011, pp. 90–91.
- ^ a b 鉄道ファン 2012, p. 33,170.
- ^ 「オランダに485系、日欧「似たもの列車」大集合」『東洋経済ONLINE』、東洋経済新報社、2020年11月6日、2021年2月21日閲覧。
- ^ 水戸岡 2009, p. 77.
- ^ 『鉄道ジャーナル』第47巻第5号、2013年5月、34頁。
- ^ 『JR電車編成表 2013冬』2012年11月9日、208頁、ISBN 978-4-330-33112-6。
- ^ a b c d e 『鉄道ファン』通巻469号、p.50
- ^ 九州を走るエコ車両 - ウェイバックマシン(2017年10月2日アーカイブ分) - 九州旅客鉄道 2017年10月1日
- ^ a b 「885系SM5編成が青帯に」『『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース』交友社、2010年12月27日。2012年10月13日閲覧。
- ^ a b c 坂 2011, p. 29.
- ^ 鶴 2011, p. 85.
- ^ 鶴 2011, p. 82.
- ^ 『鉄道ジャーナル』通巻415号、p.72
- ^ 『鉄道ジャーナル』通巻415号、p.77
- ^ 「新型特急デビュー」『交通新聞』交通新聞社、2001年3月6日、1面。
- ^ 「「白いかもめ」晴れ舞台 ブルーリボン賞 博多駅でセレモニー」『西日本新聞』西日本新聞社、2001年8月25日、夕刊、10面。
- ^ “JR九州にて『福が来た!プロジェクト』始動!!”. 福山雅治オフィシャルサイト. 2023年5月4日閲覧。
- ^ 『車内飲料自動販売機サービスの終了について』(PDF)(プレスリリース)九州旅客鉄道株式会社(JR九州) 。2022年1月30日閲覧。
- ^ 『2022年9月23日ダイヤ改正 西九州新幹線が開業します 在来線各線区でダイヤを見直します』(PDF)(プレスリリース)九州旅客鉄道、2022年6月10日、8頁。 オリジナルの2022年6月10日時点におけるアーカイブ 。2022年6月18日閲覧。
- ^ “「Splatoon3×JR九州」さぁ、キュウシュウを楽しまなイカ?キュウシュウラン開催概要について”. 九州旅客鉄道. 2024年2月16日閲覧。
- ^ 臺鐵局積極回應民眾東部運輸服務期待,完成增購4組列車,將於明年底陸續交車投入營運(繁体字中国語) - ウェイバックマシン(2014年12月29日アーカイブ分) - 交通部臺灣鐵路管理局
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